太極拳の指導

私がちゃんと先生役として生徒に教えているのは、マンション自治会の教室だけでありまして、生徒は現在、妻も含めて4人です。

妻には、家でも推手の相手をしてもらったり、テキスト用イラストのモデルとしてポーズをとってもらったりしているので、わりと上手になってきましたが、他のお三方は、なかなか上達しません。

週一回、教室開催日に、健康のために体を動かしたいというご希望ですので、そこは割り切って、達人を目指すコースじゃなくて、ゲーム感覚で套路や推手を楽しんでもらっております。

無理なく自然に、ちゃんと立つ、ちゃんと歩ける、ちゃんと息ができる、ということを一番の目的にしています。そのうえで、太極拳の深みや面白さを感じてもらえればよいかなーというかんじ。

先生の立場じゃありませんが、推手道場のメンバーとか、日曜日の公園での集まりとか、それ以外にも、個人的に一緒に練習したいという人も現れたりして、教える機会がどんどん増えてきました。

私が学んできた陳式太極拳をそっくりそのまま順序良く教えたいところですが、皆さんのこれまで練習されてきた流派とか、段階とか、目指しているところとか、まったくもってバラバラなので、私の言うことも相手に合わせてバラバラです。

太極拳歴が長いわりには、歪な感じになっている人には、パラダイムシフトが起こるようなアドバイスを心がけています。

これはなかなか楽しいのです。ガラッと変わりますので。

本人もびっくりして、喜んでくれて、やりがいがあります。素直な人に限りますけど。

なかなか難しいのが、合気道の人です。

ご自分のやっていることに不足を感じて、教えてー!と来られて、熱心だし、素直でもあるのですが、なんか、パラダイムシフトが起きない!

もともと、目指しているところ、心がけているところが、たぶんそんなに違わないんだと思います。

ハリボテ太極拳をやってた人は、私に習うと、自分のやってきたことは何だったんだ!と、ショックを受けて、パラダイムシフトを起こすのですが、ちゃんと合気道をやっている人は、太極拳の奥深さ、バリエーションの広さに関心はしてくれますが、目から鱗!とか、脳味噌かき混ぜられる! という反応ではないです。

そこまでするのか、そこまでできるのか、と驚いて、じゃあやってみようと、素直に頑張ってみる、というかんじ。

でも、なかなか体が素直に反応せず、取り入れにくくて、苦労している、というかんじですね。

まだ、教え始めたばかりなので、一年くらいしないと、わかりませんけど。

でも、一番難しいのは、わが娘です。ちーとも言うこと聞きません。

私が、目の前で見本を見せてるっちゅうのに、ハリボテ先生の方を熱心に見ております。教室で習う態度としては、そちらが正解でしょうけど、家で教えようとしても、さっぱりです。

アマゾンプライムでおそ松さん見るから、パパは勝手に練習しといて! てなもんです。

おそ松さん、何が面白いのやら、さっぱりわかりません。

ちょっと前まで、棍やら大刀やら、面白がって、一緒にやってくれたのになあ。

父の威厳がないんです。そういえば先日、とある人に「こんな威厳のないパパ、初めて見たわあ!」と感心してもらいました。

やはり威厳がないと、父親を先生としては見れないのでしょうね。

友達には密かに「うちのパパ凄いねんでー」と自慢しているようなので、まあ、いいか。

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