「勁と力の違いが判らない」と、D公園でUさんが悩んでいたとN先生から聞きました。
えーっ、Uさんは勁がわかっていると思うけどなあ。体ではわかっているけど、頭の中で整理できないということであろうか。
別に整理せんでもいいと思うんですが、きっちり言語化して理解しないと気が済まないというのは、もしかすると、Uさんの職業柄なのかも?
たしか建築関係のお仕事だったと思います。イメージはミリ単位の設計図まで具現化しないと気が済まん!みたいな?
文系の私は「だいたいこんなかんじー」でOK。
うちの妻なんかもっといい加減です。結婚した時、新しい家具やベッドを買ってきたのはいいですが、部屋に並べきれずに返品。
置き場を記した部屋の見取り図を見たら、寸法まで書き込んでいるのに、どこをどうやったらこんな配置になるねん!
目的地までの所要時間の見積もりなんかも、てんでデタラメ。だいたい早すぎます。
私も数字に弱い方ですが、はるかに及びません。その妻が会計を担当している我が社であります。経営、大丈夫かいな?
妻に「勁」とか言ったら、そんなややこしいこと聞きたくないって態度を示しますが、推手はわりと上手にできます。
套路は、この前の動画の通り。武器もやります。
ですので、言語化できなくても、太極拳はできるってことですね。
言語化は、指導のためには必要だとは思いますが、細分化していくと際限ありませんし、どこまでかみ砕いても、納得できるかどうかわかりません。
ですので、昔の人は、動物や自然、神話の物語などで表現したのだと思います。
で、私なりに、勁を日本語で言語化してみました。言語化というか、オトノマペ化ですけど、
「勁」とは、ポヨヨン、ビヨヨーン、ポワンポワン、ネットリ、ヌマヌマ、フワフワ、スリスリ、ヒラリヒラリ、トン、ツン、ポン、ズン、というかんじですね。
対して「勁」でない力とは、シャカシャカ、ドタバタ、ガチガチ、ギチギチ、ゴリゴリ、ガタガタ、スカスカ、ヘロヘロ、フニャフニャ、ツルツル、ガン、ペン、ゴン、というかんじでしょうか?
なかなかに画期的な表現だと思いますが、これでUさん、いかがでしょうか!?
…すみません、怒らんといてください。
コメント
こんばんは、Uです。
今回の記事、恐れ多くも私のためだけに書いて頂いてしまいました。
パパだよ さんの大切な時間を、私ごときのために奪ってしまい、申し訳ございません。
ひとつ前の「インプットとアウトプット」も、私を含めた公園で教えてもらっている組、に向けてのメッセージとなっておりましたね、恐れ入ります。
さて、先日の日曜日。私は先生、諸先輩方から、順番にいろいろ指導を頂き、とても有難かった反面、情報が溢れすぎて、頭の中も体の方もパニック状態となっておりました。
私、建築屋で働いておりますが、「理数系」の理論派ではありません。大阪芸大卒という、文系の中でも「変態的」という形容詞が付く「感覚派」です。
なので、勁を言語化して理解しないと気が済まなかった訳ではなく、体感的に肚に落ちる「悟り」的なものが得られない、と もがいておったのです。
例えば、NK先生に向かって、言われるがままに、拳を前に向けてゆっくり推してゆくのですが、それに対し先生は、「違う!」「それでええんや!」と、推すたびに評価が分かれる訳です。
しかし、私には何が「違う」のか「それでええ」のか、が分からんのです。
で、そのことをN先生に訴えても、「そんなにはっきり答えの出るものではない」的な回答が帰ってきて。心のモヤモヤは晴れない、という状況であったのです。
ありがとうございます!
今回の記事で、素晴らしいヒントを頂戴いたしました。
また、推手のお相手お願い致します。しっかり実践してみて、確認して行きたいと思います!
Uさん、ありがとうございます。
理数系ではなくて、変態的感覚派だったのですね!
自分自身で「なんじゃこりゃ」と思ってしまったオトノマペ表現、あんがいとヒットしたかも!?
心のモヤモヤが晴れない、しっくりこない、これは素晴らしい段階です。
そういう人への処方箋は明確でして「わかるまでやり続ける。やられ続ける」です。
太極拳学習者には、感覚より理屈を重視する属性の人もおられまして、
そういう人々は、練習よりも、あーだこーだと言葉遊びを積み重ねることを好みます。
そんな方々には「まあ、がんばってください・・・」とあきらめ気分で見捨てるしかないんですが、
Uさんには「がんばってください!」とエールを送らせていただきます!