丹田と跳躍と楊式太極拳

丹田の感覚ができてきて、さらにおもしろくなってきたのが、跳躍の動作です。

ぴよーんと飛んで、反対向きに振り返って、着地! というような動作が、套路のところどころありますね。

これが、ヨイショッ! と飛び上がる感覚がなくなってきました。

丹田が空中に浮いていて(というか、地上80センチほどの高さにある、見えない地面に丹田が乗っかっていて)、手足はクルクルと、丹田の回りを、あたかも太陽の周りの惑星のように、回っているだけ。

飛び上がった瞬間、手足がバラけてとっちらかるということはないし、発射にエネルギーを使わないので、息も上がらず、なんどでもできます。

足は、縮めて、緩めているだけ。

着地も静かにできるので、マンションの部屋の中でも、ドタバタしません。

とっても、上達していっている実感があります。

それと、楊式太極拳の教室でも、ずば抜けて上手になってきたなあと感じています。

私が、長いブランクのあと、太極拳の学習を再開したのが、楊式太極拳の教室でしたが、こちらは高齢者の体操教室っぽい教室でありまして、動作の意味も、勁も、さっぱりわかりませんでした。(おそらく教室のほとんどの人がわかっていません。先生を含め。)

入会当初、かつて学んだ陳式太極拳との違いって、手のひらをあっちに向けているか、こっちに向けているかということ? というくらいの認識でした。

それが、あらためて陳式太極拳を学び直し、丹田の感覚がわかってくると、楊式太極拳もわかってくるようになりました。

楊式ならではの細かい部分までは理解できていないと思いますが、太極拳なのだから、こういう勁力が働いているはず! と感覚でわかってきたような気がします。

どうしても陳式っぽくなるので、「それは楊式じゃない」みたいな指摘をしてくる人もおられますが、心のなかで「そうかもしれませんが、あなたのは太極拳じゃない…」とか思ってしまったりして。

ここはもう全然ステージが違ってきたなあ、という気もしてきております。

最近、私が教えはじめている初心者の生徒さんたちには、最初から、着実に、上達できる道筋を示していきたいなと、カリキュラムを考えていっております。

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