昨年末より、陳式刀を学んでいます。
以前は、武器なんか習っても、現実社会では使えないんだから、意味がない、と思って興味なかったのですが、いやいや、太極拳の動作は、武器を扱わないと本当のところはわからない、という話を聞いて、短棍の練習を熱心にするようになり、そしてこの度、刀です。
武器も始めて見ると、結構面白いものです。
たしかに、拳の動作と共通するところが多く、理解が深まります。なるほどー、と納得感がすごくあります。
武器を知らずして、拳だけで、あーだこーだ言っている方が、馬鹿じゃなかろうか、という気さえしてきますね。
あーあ。もっと早くから知っておれば、いまごろ達人だったろうになあ。
表演に出るわけじゃないので、鍛錬用に、短棍は、琵琶の木の枝を切って自分で作った重い棒を使っています。小手先では振り回せないので、全身の鍛錬になります。
刀は、先輩から金属製の、シャキーン!と鳴るやつを頂きました。軽いのを使っていて、この重いのはもう使わないから、ということで。(ペラペラで、たいして重くないですが…)
しかし、金属製の刀を公園で振り回すと、職務質問を受けそうなので、屋外練習用に木刀も購入することにしました。
木刀は何本も持っておりますが、剣道用なので、形が違います。(剣道部に所属していた中学生の時に買ってもらったもの)
柳葉刀の木刀を通販で買ってみました。木製ですが、厚みがあるので、重さは、金属製とたいして変わりません。
ところが、メイドインチャイナの木刀って、なんだかものすごくチープなのです。ホームセンターで買ってきた材木を切って削って、ニスを塗ったような感じです。
地面を擦っただけで、刀の先っぽが、パキーンと、欠けて飛んでしまいました。なんたる耐久性のなさ。結構高かったのになあ。(5000円くらい)。
観光地の土産物の、1000円くらいの木刀のほうが、よっぽどしっかりしております。
それに、やはり軽すぎます。表演用のアルミやジュラルミンよりは重いですが、この程度では本物の刀で人を斬る練習にも、鍛錬にもなり難いと思います。
赤樫とか琵琶の木刀を作っている日本メーカーは、柳葉刀の木刀は作っていないのか? とインターネットで探したら、ありましたー!
木刀の産地、都城(みやこのじょう)のメーカーで作っておられたのですね。8,000円くらいしてけっこう高いですが、5,000円のを、次々破壊するより経済的ですし、なにより重量があってよいです。チャイナ製の倍くらいの重みがあります。これならホンモノに近い鍛錬ができるのではないでしょうか。
(一番上が、赤樫の都城木刀。2番め、3番めはメイドインチャイナ。下が金属製のいただきもの。)
そんなわけで、重い木刀で陳式刀の修行に励むことにします。
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