纏絲の感覚 丹田感覚

いつの間にか、纏絲の感覚が変わってきておりました。

太極拳の話です。

以前は、体を取り巻くようにというか、皮膚の浅いところに弾力のある糸(輪ゴムのイメージ)が纏わりついているようだったのですが、それが体の奥深くに侵食してきたといいますか、筋肉部分が纏絲になってきたかんじです。

このぶんだと、骨まで進行するのも近いことでしょう。

なんだか癌細胞みたいに書いてしまいましたが、纏絲は悪性のものではなく、超優良で高性能な人間の自然な機能です。

この感覚は、胴体の開合を意識するようになってから、強くなった気がします。

胴体をタテに開合させると、丹田の働きが強くなり、纏絲のつながりが太くなるかんじがします。

日常生活でも常にそれは心がけており、たとえば階段を上るときでも、足の筋肉だけで登るのではなくて、螺旋の揺らぎと胴体の開合を複合させて、全身を使って登っています。

坂道を自転車で登るときに、立ち漕ぎするようなものですかね。足だけを動かしているより、ずっと楽ちんになって、エスカレーターの人より早く昇れます。

低架式もすっかり楽々です。高く立っているのも低く構えているのも、さほど感覚に違いがありません。低い方が、纏絲の張り具合がやや強いかな、というかんじ。

纏絲の中心は丹田であり、重心や力(勁)の源も丹田です。

浮力も沈力も、丹田でコントロールされているかんじです。

※ 「浮力」の反対語が思い当たらなかったので「沈力」としましたが、たぶんそんな言葉はないです。中国人の名前みたいですね。

当然ながら発勁も強くなっています。

拳でも脚でも肘でも肩でも、打てばサンドバッグがぶっ飛びます。(軽いサンドバッグですけど)

例のブルースリーのワンインチパンチ、近いことはできているような気がします。

我ながら、けっこうな高みに上がってこれたなあ。

これもご指導いただいた先生方や、練習相手になってくれている方々、指導を受けてくれている皆様のおかげと、感謝感謝。

さらに精進し、偉大な先人達が辿り着いた高みがチラッと見えるところくらいまでは、なんとかよじ登ってみたいものだと願っております。

コメント

  1. 60代おやじ より:

    先生の背中が見えなくなってきました、、、

    • パパだよ より:

      おやじさまとの出会いも、私の上達の糧にさせていただいておりますよ!

      私もこれまで、伝説的先人たちの姿など、想像もできませんでしたが、ちょっと背中が見えてきたような気がしてきました。

      まだまだ、はるか遠くで、薄ぼんやり、もしかしたら見間違いかもしれませんが…