片足で立つ練習

片足で立つのは、簡単なことだと思うのですが、太極拳の動作だと考えてしまうと、とたんに難しくなるみたいです。

虚実分明がわからない!

じゃあ片足あげて。

うまく上げられない! 

いや、普通に片足立ちになるだけでいいんですけど。

難しい!

ええっ、なんで…??

…というやり取りを何人としてきたことやら。

そこらへんの人に、片足立ちになってみて?といえば、普通に片足で立てると思うのですが、太極拳の人は考えすぎる傾向があるように思います。

まっすぐスッと立たないで、膝を不自然に曲げた妙なカッコになる人が多いです。

片足は不安定で頼りないという固定観念があって、足を地面から離すのが怖いのでしょうか。

日頃、片足立ちを交互に繰り返して歩いているのですから、何の怖いことがあろうか。

推手道場の練習後、練習熱心なYさんとちょっと居残りで片足立ちの練習をしました。

推手の細かいテクニックより、まずはちゃんと立てることが重要です。

起勢とか単鞭とか、片足でやってもらいました。ヘンテコな形も5分くらいじっとしてると、整ってくるものです。

歪な姿勢だとしんどくなるのです。

時間をかけると自然な姿勢にならざるを得ないです。

24式のすべての定式、定式じゃないところでも、どこでも片足でしばらく立っとくという練習法をおすすめしました。

真面目にやると24式を通すのに1時間では済みませんね。

こういう練習をしていれば、色んなことに気づくはずです。

私もYさんと一緒に24式の動作を片足でやっていたら、色々と気づくことがありました。

あー陳式でこうやるところ、こうなってんねんなーみたいな気づきです。

規定時間に収まるように、音楽に合わせて…なんて練習を何十年やっても、太極拳はわかりませんね。

対人練習で相手を転がすテクニックばかり磨いても、やはり太極拳はわからんと思います。

まずは正しく立つところから。

正しく立てれば片足立ちは強いです。

と、偉そうに書いている私も、それに気づいたのは站樁功を毎日やるようになってからです。

站樁功は、やってみないことにはわかりません。

とりあえず毎日30分を一年間。

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