自選難度競技の選手

前回、武術太極拳選手権大会のライブで見た自選難度競技が気になって、調べてみました。

私が奇妙奇天烈だと思った動作は「後挿腿低勢平衡」とか「擺蓮脚転体180度+提膝独立」という名前のようです。

あんなん膝イワスやろ、と思って「武術太極拳 膝」と検索してみましたら、でてきました。

表彰台常連選手らしい人のブログでした。

ブログ内にあった動画では、例の「後挿腿低勢平衡」とか「擺蓮脚転体180度+提膝独立」をやっておられました。

なんか見たことあるお顔、太極拳用品のカタログでモデルになっていた人じゃないかなあ?

子供のころから選手だったようですが、17歳で「ジャンパー膝」に悩まされたと書かれていました。跳躍と着地を繰り返しているうちに、歩くのも難儀、という状態になられたそうです。

やっぱし。

子供にあんな動作をやらせる指導者も、いかがなもんでしょう。うさぎ跳びの方がなんぼかマシに思えます。子供の発育に悪影響のあるようなことをさせたら、あかんやろーと思いますね。

調べてみると、ジュニア太極拳3という套路に、あれらの動作が入っているようです。ジュニアにさせたらあかん! 大人でもアカンと思うけど。

他のスポーツなら、もっと配慮があるんじゃないでしょうか。剣道でも、子供は突き禁止とかありますよねえ。

この人のブログ、記事数が多くなかったので、全部読んでみました。競技の選手は、どんな気持ちで太極拳に取り組んでいるのだろうという関心があったのです。

読んでわかりました。

「人に夢や勇気を与えられるアスリートになるために日々精進していきたい」と書かれていました。

この人は、アスリートとして大成することを目指しておられるのですね。スポーツマンなんです。体操選手や、バレエのダンサー、サーカスの団員みたいな感覚なのでしょう。

自選套路は、流行を意識し、審判の印象に残るように作るということで、背景音楽についても書かれていました。ショーの構成を組み立てるような感じですね。

仮想敵を想定して動くとか、勁が、気が、呼吸が等とカンフーオタクがネチネチいうような話は一切なくて、すっぱり割り切って爽やか、すがすがしくもあります。

しかし、求めるところ、目指しているところ、私とはあまりにも違う! 価値観まったくかけ離れています。

「武術太極拳」は、「武術」と付いていますが、世間一般的に認識されている格闘技や護身術、戦闘技術、軍事技術であるところの「武術」とは意味が違うんですね。

「武術太極拳は採点競技、芸術スポーツである。」とズバッと書かれておりました。

主に「長拳」「南拳」「太極拳」の3つ国際競技種目の総称が「武術太極拳」らしいです。(太極拳のセットとなりうるのは、形意拳と八卦掌だと思っとりましたが、競技は違うのですね。)

私の想像では、競技選手もカンフーマニア、古から伝承される格闘技術にあこがれているものと思っておったのです。

大会があるんならでてみよう、勝てたら嬉しい! という気持ちで臨んでいるものと思っておったのです。

大会は表演しかないからしょうがないけど、目指しているところは世界最強、宮本武蔵かブルース・リー、ケンシロウか孫悟空ってところだと思っておったのです。

全然違った。

親世代が、カンフーブーム世代で、現役選手たちは、その子供たちなんですね。親の後押しで「武術」を始めて、大会での成績を上げることに人生かけておられるわけです。難易度の高い技を成功させることに喜びを見出しておられるわけです。

相容れることはありませんねえ。

今後は、大会の表演は割り切って見ることにして、功夫がー内勁がーとか気にしないことにします。

出場する場合も、成績は一切度外視、度胸試しの場として出させていただこうと思います。

 

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