太極拳 片足立ち 独立歩

3年ほど前、安田先生に学び始めた時、あるデモンストレーションを見せてくれました。

片足立ちの安田先生のお腹を、3人がかりで押して、倒せるか? という実演です。

3人が踏ん張っても、ビクともせず、それどころか、先生は、片足でぴょんぴょん跳ねて前進してこられまして、3人共、ひっくり返されたのでありました。

その時は、何がどうなっているのやら? さっぱりわからず驚くばかりでしたが、この頃、ちょっとその感覚がつかめてきました。

推手を片足立ちで、つまり独立歩でできるようになってきたのです。ついでに、ぴょんと跳ねて、ちょっと前進して、相手を飛ばせるようにもなりました。

もちろん相手にもよりますし、3人がかりなんてのは、まだ考え及びませんが。

独立歩で相手と接している時の感覚は、受けた相手の力が、お腹で変換されて、脚から地面の方向にぐっと降りていく感じです。水平方向の力が垂直方向に変わって、自分の体を支えてくれている感じですね。

力のベクトルを方向変換してくれるディファレンシャルギアにあたるのが、丹田という気がします。その時、丹田は、丸いなあという感覚があります。腸の入っているあたり全体が丹田という感じです。

ぴょんと跳ぶというのは、これも、相手の力が丹田で変換されて、一周回って相手の方に向いていくという感じでしょうか。軸足で踏ん張って、自分から跳ぼうとしたら、そのまま押し込まれます。相手の力を受けて、丹田で跳ぶ、という感覚ですかね?

まだ、実験を始めたばかりなので、うまくいかないことも多いです。どんどん精度を高めていきたいと思います。

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