圏が入骨する?

方位方角を意識し、意念と勁を合わせることに注意するようになって、各動作、体の構造に、方向性がでてきました。

方向性はもともとあったはずですが、明確になってきたというか、くっきりはっきり、見えない方向線が、四方八方に広がっているイメージが出てきたといいますか。

たとえば掩手肱拳で東を打つとき、拳の打ち出していく東に向かってライトグリーンの方向線が伸びていき、同時に反対側にも方向線が伸びていき、東西のまっすぐな線ができます。

東西にくっきりした方向線のイメージができると、同時に、十字方向、つまり南北と、上下にも、補助線ができます。

それが体の向きにあっています。

ぜんぶイメージの世界です。

「山吹色の波紋疾走(サンライトイエローオーバードライブ)!」みたいなのではありません。(ジョジョの奇妙な冒険)

方向線のイメージに体の構造が合ってくるのです。

これまでも、勁の感覚はありましたが、これに骨組みの感覚が出てきました。

意念と勁の方向を、ちゃんとした方位方角から外れないようにすると、骨組みが、ちゃんとした構造を保ったまま全体的に動きます。

人間の体は、筋肉と骨がしっかりと連結されているので、筋肉が充実していれば、少々バランスを欠いた無理な動きをしても、それなりに動けます。

しかし、方位方角があった構造で動けば、地球の重力と釣り合って、さほど筋肉に頼らずとも、むりなく効率よく、しかもより力強く、動けるかんじがするのです。

勁が体の表面から筋肉の内側に浸透していたという話を先日書いたばかりですが、勁が骨に入ってきて、骨組みの構造を変化させている、という感覚になってきました。

これが陳沛山先生が書いていた「圏が入骨する」ということかなあ?

「圏」の概念がまだよくわかりませんけど。

勁の感覚のない段階、骨のジョイント部分の動きが固いうちは、たぶんわからないです。

安田先生からは、早い段階で習っていたような気がします。「骨の構造で立つ、力で支えなくていい」みたいなことを言われてました。

左脳では理解していたつもりでしたが、ようやく感覚として浸み込んできましたね。

また一歩、達人に近づいた!

コメント

  1. 60代おやじ より:

    やはり古の達人が会得した感覚を追体験されているのですね。
    間違いなく達人への道を歩んでおられるのですね。
    先生には現実、私にはファンタジー 。。。

    • パパだよ より:

      おやじさま、ありがとうございます。

      古の達人の書き残していたことが、ちょびちょびと共感、理解できるようになってきました。

      これまで、もつれた毛玉をムキー!と言いながら解きほぐすような、刷毛で恐竜を骨を発掘しているような気分でしたが、ここにきて、パラッパラッと、玉ねぎの皮をはぐみたいに、ペースアップしてきた感じがあります。

      達人への道のりが、見えてきましたよ!

      でもまだまだ、玉ねぎの皮は分厚いです。生涯学習ですね!