先日のイベントでは、妻と並んで表演をさせてもらいました。
その動画を見て「妻の方がクセがなくて素直な感じ。なんだか達人みたいに見える!」という感想を持ちました。
妻に教えているのは私でして、妻の方が達人ってことはないんですけど、というか、もっと練習せい!と思うのですけど、みたかんじ私の方が、癖が強いですね。
時々、夜の公園練習に合流しにこられる合気道のKさんにも太極拳を教えていますが、Kさん、すごく捻じったり、ひねったり、仰け反ったり、傾いたりして、私は何度も「自然に…自然に…」と言ってしまいます。
これ、安田先生の本にも書いてあったなあ。陳正雷老師から何度も言われ、自分も指導者になったら、同じことを言うようになっていたと。そしてとうとう私も同じことを言うようになりました。
この合気道のKさんの見本は私でありますから、私の癖を増幅して表現しているんじゃなかろうか、という気もして、人のふり見て我がふりなおさねば、という気分です。
ですので一人で練習するときは、ゆっくりゆっくり、ねじれないよう、癖の出ないよう、丁寧に練習するようになりました。
内部では、螺旋の揺らぎやウネリが強く沸き起こっているのですけど、それが外面のねじれにならないよう、あっさりストレートに発勁できるように気を付けてやってます。
捻じれると隙になり崩されますから、推手でも注意しているところです。
これでまた一歩、達人に近づけるかなあ。
ところで、私が通っている教室の人で、最近休んでおられる人があるのですが、どうやら体を傷めたらしいです。
こちらでは私は生徒なので、口出ししたことはありませんが、その人を後ろから見ることが多くて、そのうち体を傷めて難儀するやろうなあと思ってました。
極端に歪でガタガタだったのです。
それも、意識的にそうやっているように見えました。それが正しい形なんだと、勘違いしておられたのだと思います。
わざわざ、しんどくて辛くて、あちこち痛くて、息苦しく、気持ち悪くなるような姿勢を、無理して踏ん張って耐えて、でも大会の成績上がらない、もっと頑張らねば!とますます捻じ曲がり、歪が蓄積されて、とうとう壊れた、って感じじゃないかなあと思います。
いつも注意してあげたい気分になってたのですけど、その人はご夫婦で来ておられて、旦那さんの方は、二十四式の、誇り高い常勝金メダリストなので、うっかり口出しできたもんでもないです。
あーあ。気の毒だ。
私の生徒なら、百回でも、自然に!自然に!って言ってあげるのに。
指導者って、ただ情報を一方的に伝えるだけでなく、先を予測して、間違いの修正や矯正、改善もできないといけないなあと思った次第です。伝えるだけならオンラインでもできますものね。
まあ、生徒さんが素直かどうかにもよりますけど…。
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