一流の指導者 その2

前回に引き続きまして、今回も、娘が入っている合唱部が招いた、音楽の先生の話。

立て続けに、優秀な先生をお招きするなんて、私立学校ならではですね。

今回の先生は、大田桜子先生です。私は存じ上げておりませんでしたが、作曲家として有名な先生らしいです。

来月参加するコンクールで歌う合唱曲も、大田先生の作曲なんだとか。

またしても、公開レッスンを見学させていただきました。

今回の大田先生は、前回の樋本先生とはまた違って、歌をどんどん練り上げていくようなご指導でした。

見た感じ、どこにでもいそうな、ふわっとしたおばちゃん(失礼)なんですけど、子どもたちを、どんどん盛り上げて、歌を練り上げていかれます。

2時間、子どもたちの集中力を保たせるのもすごいです。

手をフワッ、フワッと振り上げて、リズムを取り、気持ちを盛り上げて、調子を上げていかれますが、後ろから見ておりますと、なんだか太極拳の達人のように見えました。

立身中正、気沈丹田、垂肩墜肘、含胸抜背、虚実分明というかんじで、軽やかさの中にどっしり感があり、流れがスムーズで、こわばりがなく、しかし、力が満ちていて、実に自然体です。

そこらへんの、なんちゃって太極拳教室の先生方より、ずっと太極拳ぽいです。

推手で手合わせしたら、負けそう。(太極拳も推手も、されてはいないと思いますけど)

日頃お世話になっている合唱部の先生が、ときどき指揮を代わられるのですが、いや、申し訳ないですが、大田先生と並べて見てしまうと、レベルが違いますね。

固いし、重心が高く、グラグラして、流れがスムーズじゃありません。

まだお若いので、経験不足だろうし、大御所の前で緊張されているということもあるかもしれませんが、推手で手合わせしたら、ぶっとばせますね。(手合わせは、せえへんっちゅうねん)

いやー、知らない世界、業界でも、一流の人はオーラがありますね。そういった人を見ていると、こちらの感性も磨かれていくような気がします。

狭い世間にとらわれていないで、いろんな世界を知るというのも、達人への道かもしれません。

 

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