太極拳 丹田感覚と呼吸

丹田に纏絲の糸が纏わりついて、体を動かしているという感覚を、時々感じるようにはなっておりましたが、とうとう套路の最初から最後まで、途切れなく、丹田を感じるようになってきました。

我ながら、かなりの進歩だと思います。

丹田は体の中心核であり、ハブの中心です。

始点であり終着点であり経過地点でもあるターミナル駅のようです。

纏絲の糸がまんまるの丹田の表面に何重にも巻き付いていて、手足の末端まで連動しています。

丹田を動かしているのは、呼吸です。吐いたり吸ったりする運動が丹田のエネルギーになり、動力に変換されます。

鼻から出入りする大気は、ストレートに丹田に届き、ストレートに空中に排気されます。パイプが太いので、中も外も同じようなものです。

丹田の形は丸いですが、流動的です。陰陽が変わり続けておるのでしょう。

息を吐いて沈む時に、下腹が膨れ、あー、これが逆腹式呼吸かーと気付きました。

逆腹式呼吸って、意識してできるものではないですが、丹田と呼吸が同期すれば自然となるものなのですね。ようやく実感できました。

これまで、発力時に、きゅっと息がつまり、丹田が固くなるような感じがありましたが、それがほぼなくなりました。常に丹田はボヨンボヨンしています。

動作によっては、息を吸いながら発力したほうが、しっくりくることもありますが、これはまだ研究の余地あり。間違えている感覚かもしれません。

この進歩は、やはり、安田先生の指導に従って、基本功や套路、武器の練習、日頃の歩きながらの練習などを、毎日毎日、朝昼晩と、のんべんだらりと続けてきたおかげだと思います。

安田先生に学びだしたここ数年と、これまでの二十数年の進歩の差が、あまりに違いすぎるので、そうに違いありませんです。

コメント