大阪南港ATCで開催されている「テオ・ヤンセン展」を家族で見に行きました。
テオ・ヤンセンはデンマークの物理学者でありアーティストです。
ストランドビーストは、彼の作品です。砂浜の生命体というような意味だそうです。
ビニールチューブ(塩ビの水道管みたいなの)を加工して、結束バンドで連結させ、そこに帆をつけて、風の力で、砂浜を生き物のように歩き回るというものです。
絶妙に部品を組み合わせて、馬が歩いているような、シャクトリムシや蛇がのたうつような感じで、動くのです。尻尾をふりふりしたり、波打ち際で、やべえーと反転したり、砂浜に杭を打ったりします。
ペットボトルに風を圧縮して取り込むことで、無風になっても、動き続けるようです。
電子部品は、一切ありません。
実物を見て、説明文を読みましたが、何がどうなっているのやら、さっぱりわかりません。
こういうのが、歩くのです。
室内の展示なので、床に敷いてあるマットの上を行ったり来たりするだけでしたが、これ、砂浜でダダダーッと歩いてたら、ぶったまげるでしょうねー。
私が応援している現代アーティストのウエダリクオ先生の作品に、雰囲気が似ていますが、ウエダさんのは、絵を描くだけで、歩きまわりはしません。
ストランドビーストは、以前に読んだ「太極武芸館」のブログで、知っておりました。
人体の構造と纏絲の説明で、参考として取り上げられており、へー、こんなのがあるのだなあ、面白い! と思っていたのです。
ストランドビーストを構成しているビニールチューブは、一本だけが独立しているというところはなくて、すべて連動しています。
どこか一つ動けば、全体が動きます。太極拳もかくあるべし、というような話だったような気がします。
今回、実物にお目にかかれて良かったです。
太極拳を学んでいる人は、見ておくと良いかと思います。なにか、イメージのヒントがつかめるかも。
太極拳を学んでいる、うちの娘は、ストランドビーストのミニチュアまで買いまして、勉強する気でおります。
>>テオ・ヤンセン展
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