嬾扎衣や白蛇吐信のときの手の形は、瓦龍手(がりょうしゅ)だと習ったのです。
瓦龍手は、ペットボトルを掌で吸い付けるようなイメージでやってみたらいいよ、と教わりました。
やってみると、なるほど! 感覚がつかみやすいです。
ならば!
套路を最初から終わりまで、ペットボトル持ちっぱなしでやってみたらどうだろうと考えました。
瓦龍手になるところは限られており、おおむね自然手でよいと聞いたのですが、とりあえず、なんでもかんでも極端にやってみるのが、私の練習法です。
極端にやってみて、しっくりくる! とか、なんだか変だなあと、体で感じることが、上達への近道じゃなかろうかと、私は思っておるのです。(思い違いかもしれませんので、推奨はいたしません)
以前にも、ペットボトルを頭に載せて套路をやってみるという試みをしました。
あれも、体重移動のバランス感覚、丹田感覚を養うのに、なかなか良かったです。
今回の両手にペットボトルを持つ方法も、やってみると、なかなか良かったですね。
手のひらの感覚を磨くのによかろう、くらいに思っておりましたが、肘や肩の動きにも、結構な意識が必要です。
ペットボトルって、太極拳修行になかなか有用です。
で、どうやるのかというと、まずは500ミリリットルの、お茶でも炭酸でもなんでもいいですが、極力、丸っこいペットボトルを2本買ってきて、飲みます。
で、半分くらいになったところで、フタをして、両手を瓦龍手にして持ちます。(飲み干してから水を入れてもいいです。)
(太極マークは、気分を盛り上げるために、マジックで描きました)
で、套路を一通りやってみるというだけ。
ペットボトルは、指で、ガシッと掴んではなりません。手のひらのぷっくらしている部分で粘着させるというか、真空状態にして吸い付けるというか、そういうイメージです。
鉤手になるところ、拳になるところは、なっているつもりで、ペットボトルは持ったまま。
ペットボトルの中身が半分だと、上下が入れ替わった時に、重心が反転します。掌から鉤手への変化とか、重力に逆らわずやらないと、手首がしんどいので、あー。なるほど、こういうことか、という気付きがあると思います。
ペットボトルの頭は、上を向いているか、下に下がるか、二者択一となり、水平がありません。
上向きにした手のひらに乗せているときは、わりと水平近くになりますが、それでも水は片方に寄ります。
正解はどちらかです。基本を思い出さねばなりません。
肘の使い方も、無理なく抵抗のないように動かそうという気になります。動きが不自然だと、ペットボトルを落としてしまうのです。
雑な動きだと、ペットボトルの中の水が、ちゃぷんちゃぷんと跳ねますが、丁寧にやると、スムースに回転移動します。
実に色々、気付きや疑問点が出てくると思います。このペットボトル練習法をやってみると。
私も今日、初めてやってみたので、まだ気づきは少ないです。
もしかすると、弊害もあるかもしれませんが、生涯、こればっかりやるわけではないし、しばらくやってみて、気づきを深めたいと思います。
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