老人ホームの慰問音楽会のための練習をしておりまして、ギターソロの指導を受けております。
先生は、ギターは門外漢のはずの、オペラがすごい上手な歌の先生です。前回もこのブログに書かせていただきました。
ギター演奏は久しぶりなのです。
前回のレッスンから練習して、一応すっかり思い出して楽譜なしで弾けるようになりましたが、爪がないし音はもっさりしていて、リズム感や、メロディラインも今一つハッキリしないということで、指導されたのが、右手の中指の角度を変えて、左掌内側の人差し指の根元(大きなシワの始まるところ)を意識せよ、ということでした。
その二点を意識して弾くのと、元に戻して弾くのを何度か繰り返していると、明らかに音色が変わったのがわかりました。
中指の角度を変えたところで、短くした爪が弦に当たるわけではないのですが、中指以外の音もくっきりシャープに浮かび上がってきました。
そして、私はリズムのカウントを足でも取っているんですが、足と手がピタッと合うようになりました。
これで聴くに堪える演奏になった!
自分では気づいてなかったのですが、それまで手足のタイミングがばらけていたようです。指摘されてはじめて気づきました。
何と不思議な!
ギターを弾くときに全身の繋がりなんて、まったく意識していなかったのですが、楽器は全身で弾くもの、と教わりました。目から鱗です。
しかし、考えてみれば、そりゃそうだという気もしますね。太極拳と同じです。
太極拳でも、中指の意識や、手形(しゅけい)は、全体に影響します。楽器も同じだったのだなあ。
以前、「ギターは上手になりませんわあ」とボヤいていたことを先生は覚えておられて、「まだまだ上手になれます!」と励ましてくれまして、ちょっとウルッときました。
ギターはそこそこやったし、もうええわあと思って、フラメンコの先生からいただいた超高級フラメンコギターのマヌエルレジェスも眠ったままです。「沖縄民謡もせなあかんし、余裕ない」と思っておりましたが、「ギター、弾けるなあ」という気がしてきまして、またチョコチョコ頑張ってみようかな、という気になってきました。
古の太極拳の名人は、琴も上手だったと聞きますし、これも達人への道のりの糧となるかもしれません。
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