他武道と太極拳

先日は、朝から晩まで武道武術家の人々と過ごしました。

朝は、極真空手の先生と仕事の関係で会っておりまして、子供の教育問題とか、雑談しておりました。

とても腰の低い紳士的な先生なんですが、太極拳に対するイメージは「年寄の健康体操」でした。まあ、私が太極拳やっていると言ってなかったので、忖度なしに正直に感想を述べられていたのですけど。

まあ、世間一般的にそうですよね。

昼からは、先月もお伺いした推手の集まりで、たくさんの人とお手合わせしていただきました。

空手や柔術、八極拳、散手、太極拳などなど。

こちらの皆様は、他武道の人も太極拳をリスペクトしてくれています。推手を学ぼうっていう会ですから、当然ですけど。

皆さん、推手を学ぶと行っても、それぞれの流派に推手をどう組み込めるかという実験みたいな感覚で試されているので、それぞれ独自をスタイルです。

私も太極拳の人ばっかり相手にしている日頃とずいぶん勝手が違うんですけど、いつもよりかえって、自由自在に動けるような気がしました。

最初は、相手の方のスタイルに合わせて、同じように動いてみて、中盤、攻めて来られるのを受けて食らって体験してみて、終盤、私の専攻科目であるところの陳式スタイルで対応してみる、ということを繰り返してみました。

すると、日頃、太極拳の人が相手のときには出ることもない動作ができるのですねー。

おおっ、金剛搗碓ってこんなふうに使えるのかーみたいなかんじで、自分の動きに発見があります。套路の動作の応用範囲の広さに驚きます。

足を刈ってこられても、套路のとおりに避けられたし、意図せず足を刈ってたりもしてました。自動運転です。

粘っこい人にはさらに粘っこく対応できるし、化勁が不十分のまま打ってくる人には、打ってくる前に小さい発勁で止められます。

いやーすごいです。私が凄いのではなくて、太極拳の套路がすごい。

他武道の人たちは、自分の得意技は使っていないわけでして、その点、日頃の練習していることをフルに使える私が有利ということもありますが、けっこうパワフルな攻撃でも難なく対応できる太極拳は、やはりリスペクトに値いたしますね。

懇親会では、武術の話や、お仕事と武術との関わりの話など、大いに盛り上がり、私の知らないことも多くて、勉強になりました。

日頃接している太極拳界隈の人々より、話が合って楽しいです。年齢が近いということもあるでしょうけど。

なかなかに特殊な集まりだと思いますけど、こういう団体が存在してたというのは、嬉しいことです。また参加させていただきます。

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