車内事故の防止とシートベルトの必要性

介護タクシードライバーの運転術

普通のタクシーでしたら、後部座席のシートベルトはそんなにうるさく言われることもないでしょう。

注意書きがあったり、音声アナウンスが流れるタクシーもありますが、わりとお客は無視します。

しかし、介護タクシーの場合は、運転手がシートベルトを必ず締めます。

0-48

自分ではベルト装着をできない人もおられますから、サービスで、という意味もありますが、なにより車内事故が怖いのです。症状によっては、ベルトを付けられないことはあって、この場合は仕方がないですが、支障がなければ極力つけてもらいましょう。

特に車椅子の人は、ずり落ちやすいです。前につんのめったりすると、おもわぬ流血事故を起こします。シートベルトだけでなく、車椅子の固定装置も確実にかかっているか確認をいたしましょう。

私の会社でも、急ブレーキで車椅子から前のめりになって、ケガをされたお客様がいました。ベルトがユルユルで、形だけだったんですね。

普通の人でしたら、ちょっとしたケガですけど、寝たきりに近い高齢者にとっては、大怪我です。

車内事故は、警察沙汰です。

急ブレーキの原因は、目の前で急な転回をしたならず者の車がいたからなんですけど、ぶつかったわけでもなし、相手はとっとと逃走です。というか、こちらに迷惑をかけている意識なんぞ、これっぽっちもないと思われます。

それまで、いいお客様でしたが、この事故で激変。家族の対応も変わるし、親戚やら友達やらも出てきて、保険屋さんには相当お世話になりました。

子供にもシートベルトを

子供は、少々ゴロゴロ転げ回ったところでケガもしないでしょうが、時速40kmで衝突したときの衝撃は、2階から真っ逆さまに落ちた衝撃と同じくらいです。

ベルトなしで衝突したら、確実に、後ろの席からフロントガラスを突き破って、ぴゅう~んと時速40kmで飛んでいきます。

飛んでいかない場合というのは、前の席の人に衝突して、お互い脳挫傷のときです。

子供だろうが大人だろうが、クルマに乗る時はシートベルトで命を守りましょう。

[介護タクシー] ブログ村キーワード

コメント