ここ半年ほど前から、太極拳教室に通っております。
妻が結婚前から通っていた太極拳教室の子供クラス(長拳)に、うちの子が通うようになりまして、ついでに私も入会。
実は私は高校生の頃より、20年近く少林寺拳法をしておりましたが、30歳の中頃より仕事の忙しさで道場にいかなくなり、もうブランク10年。
そのうち復帰しようなんて思ってはおりましたが、そのまま疎遠になってしまってます。
少林寺じゃなくて、太極拳教室の方に通うようになったというのも、これも縁ですなあ。
目次
陳式太極拳を学んでました
少林寺拳法部に所属していた大学生の頃、研究心旺盛で陳式太極拳の教室にも通っておりました。
当時は「拳児」というマンガが流行っておりまして、その中にでてくる陳式太極拳がなかなか強いのです。(マンガの主役は「八極拳」使いなんですけど、マイナーすぎて近所に教えているところがなかった。)
少林寺拳法と太極拳では練習方法は全く違うんですが、技は共通するところも多く、逆に、「発勁」なんて日本の武道にはない概念があったり、おもしろく、けっこう熱心にやってました。
太極拳は型(套路)を一通り覚えると、一人で地味に練習できますので、少林寺拳法から離れてしまってからも、陳式太極拳の練習はずーっと、続けておりました。
ですので、キャリアだけは長いです。(25年くらい。)
楊式太極拳を学んでいます
妻が通っている教室の太極拳は、陳式ではなくて楊式太極拳です。一般的な太極拳のイメージといえばこちらです。
ゆっくりやわらく動いて、おじいさんおばあさん向き。実際に年配の人が多いです。
陳式太極拳はけっこう激しい動きで、練習生は若者が多かったので、楊式はなんとなく物足りなく思っておりました。
しかし、やっているとなかなか面白く、今までやっていた陳式に対しても新たな発見があります。楊式をやるようになって、陳式の理解も深まり上手になってきたような気がします。
いや、武術は奥が深い。
太極拳って、実戦に使えるの?
おじいさんおばあさんの多いカルチャーセンターでの練習だけでは無理だと思います。
毎日どつきあいの少林寺拳法をやりながら、表演中心の中国拳法の教室に参加してみると、どうも中国拳法学習者には幻の強さを求める人が多いように思ってました。
発勁を覚えたら、どんな敵も倒せる! みたいな。
発勁なんてのは、単なる力の出し方のことで、「発勁ってホントにできるの?」と聞くのは、空手の人に「正拳突きってホントにできるの?」と聞くようなものです。
誰でもできますけど、相手が倒れるかどうかは別の話で、修練が必要です。
(2018年訂正。発勁の習得には長い年月の正しい練習が必要だと思うようになりました。ちょろっと学んだくらいで誰でもできるわけではないですね。こちらの記事に書きました。)
>>中国武術の発勁
しかし、太極拳の身体の使い方は、武術としても、とても理にかなっていて自然です。
ゆっくりの動きであったとしても、戦う身体の土台作りとしては、とても良いと思います。ただ、それに気づくには、10年くらいはかかるんじゃないでしょうか。
また、どちらかといえば太極拳は接近戦むきでして、ボクシングみたいにパンチの応酬というより、クリンチ状態になってからの攻防に向いているように思います。
天下一武道会みたいなのがユーチューブにありまして、戦う太極拳を見れます。
マイクタイソンみたいな顔の、王戦軍という選手が優勝しています。
>>太極拳武林大会
太極拳の効能
お年寄りでも続けられる太極拳は、健康に大変よく、デイサービスなどでも取り入れられています。
関節や筋肉に過大な負担がなく、深く呼吸をするので血流や新陳代謝が活発になります。汗をかくのも体の機能を保つのには良いことです。
身体が柔らかくなるので、怪我もしにくくなりますね。白髪のおばあさんでも、ものすごく体の柔らかい人もいます。
立ち方が良くなるので、バランスをとるのが上手になり、こけにくくなります。姿勢が良くなると美しく見えますね。
教室のお年寄りも若々しく見える人が多いです。
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