太極拳で肉体の変化

太極拳を正しく学び、真剣に練習しだすようになって5年くらい? 体に変化が出てきたなあと思います。

内勁を感じるとか、そういうのは主観的なことですが、外形が変わってきたなあと思います。

鏡のあるスタジオとかで思うのです。形が美しいとかじゃなくて、体つきが変わってきました。

といっても、上腕がポパイみたいに、ムキムキのマッチョになったというのではないです。そんな筋トレしてないし。

主に、下半身と体幹ですね。

まっすぐちゃんと立っていられる、バランスの良い体になってきたように思えます。ちゃんとした人間の形になってきたといいますか。

いや、もともと人間ですけど、以前は現代の生活習慣に冒された歪な体だったように思うのです。それが、わずかながらも、野生に戻ってきたといいますか。

100年前の日本人や、支那人ほどにも戻れてはいないと思いますが、自然な人間の形に近づいてきたように思うのです。

形としては、円襠開胯がちゃんとできるようになってきました。

円襠開胯って、太極拳の立ち方の基本ですが、あんがい、ちゃんとできている人って少ないように思います。

円襠開胯は、コツを意識さえしたら、誰でもちょちょいとできる、というようなものでもないです。時間をかけて、円襠開胯ができる肉体に鍛え直さないといけないです。

私はここ数年、毎日毎日、基本功と套路を練って、ようやく、ちゃんと立てるようになってきました。30年前から套路は毎日やってきましたが、正しくなかったし、量も足りてませんでした。ですので、全然ダメでした。

正しい練習方法は、安田先生に学び直してから、ようやくわかりました。

どのくらいの練習量が必要? という認識も、ガラリと変わりました。多少なりとも実行できるようになったのは、新型コロナ感染症が蔓延しだしてからですが。

太極拳が上手になりたいという人は、私の回りにもいっぱいおられますが、努力の方向性と、努力の量という点で、なかなか厳しいなあと、私自身の経験に照らし合わせて、見えるようになってまいりました。

頑張っている人には、アドバイスしたいですが、まあ、難しいですね。

私自身、努力の方向性はわかってきましたが、努力の量という点では、達人を目指すにはまだまだまだまだ足りていないと思います。

とはいっても、人生の優先順位第一位とまでは、なかなかできません。

焦らず、一生かけて、ボチボチと精進します。

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