競技推手の考察

競技推手の経験はないのですが、ちょっと関心を持ちましたので、動画でいろいろ拝見しました。

私が普段練習している推手は、主に四正推手と呼ばれるものです。

搭手から始めて、掤、捋、擠、按とお互いに掛け合うスタイル。

勁が途切れたり隙間ができた方が崩れて、飛んでいったりコケたりするというゲーム的要素もありますが、お互い隙がなければ、永久にグルグル回ってます。

本来は、足を止めて定歩で行いますが、私は歩くのが好きなので、活歩推手をやってます。

道場のみなさん、陳式も楊式も呉式も入り混じっていますが、私につられて歩くようになり、狭い道場内を、ぶつからないように歩きながら推手を楽しんでおります。(時々ぶつかる)

私が最近、参加しだした、他武道他武術の人が集まる推手の会では、相手が太極拳の人なら同じような感じですが、違う武道の人だと、スタイルが変わります。

搭手じゃなくて、広げた両腕のお互いの肘を触ったところから始めるという感じです。

関節とか首とか取りに来られて、変幻自在。ただ、私の方は、いつもどおり型通りで対応するように心がけて練習しています。いつもよりずっと低架になることは多いです。

さて、動画で見た競技推手は、搭手から始まるようですが、なんだかスタンディングスタートのように踏ん張って、「よーい、はじめ!」の号令と同時に、どっちか飛んでいく、または引きずられて転がる、という感じですね。

そこまでいかなくても、足が台から外れたら負け、みたいな。

搭手の格好をしていますが、イメージとしては、小学生の時によくやった、お互い向かい合わせに立って、てのひら同士をパン!と打ち合って、動いたら負け、みたいな競技に見えます。

推手というより、打ち合いに近いかも。タイミングの取り合いです。打ち合いは、私の苦手なところです。

ベッタリと搭手でくっついてない状態から、これをやられたら、私では対応しきれないかも。聴勁ができないと思うのです。

掤勁を張って、1メートルほど飛ばされたところで震脚で立て直して、再スタートというパターンになりそうですが、飛ばされた時点で負けですね。

せめて、最初の5秒間は、勁の探り合いの時間みたいなルールならどうかなーとは思いますが。

動画は、何組かをチラチラぱっぱと見ただけですので、まだ見ぬ達人もいるとは思いますが、いずれにしても、私の目指している、四両撥千斤とか、捨己従人、引進落空の世界じゃないようなかんじです。

まあ、体験してみないことには本当のところはわかりませんね。

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