推手を始めて三年

地元の陳式太極拳の教室でも、最近、推手の練習が取り入れられたのです。

先生の相手役で四正推手の模範演武?を、させてもらいまして、その後、他の生徒の方と。

先生は、ゆっくりゆっくり、陰陽を意識して…とか言っているのに、私の相手の方、なんだかしゃにむに勝負を挑んでこられます。

これが、日曜日の公園なら、私も発勁を試させていただくところですが、教室じゃ、それはマズい。おとなしく、付き合わせていただきます。

相手の方は、力いっぱい推したり引いたり関節を取ろうとされますが、私の方は、ただ、掤勁をキープして、従っているだけ。

これで、押されも引かれもしないし、関節技もかかりません。相手の力に対して、吸い付くような感じがあって、私は非常に楽ちんです。あー、いい気持ち。

相手の方は、ゼーゼーハーハー言っておられますが、私はマッサージでも受けているような気分です。

思えば3年ほど前、N先生やJ先生に相手をしてもらった時は、逆の立場でありました。

何をやっても、かなわない、不思議不思議、と思っておりましたが、自分自身が、そちらの世界に入ってこれましたね。

やはり、正しい教えを素直に学んで、日々、黙々と修練。わがままを捨て、試行錯誤の研究、失敗と成功の繰り返し。そういった地道な積み重ねが実を結ぶのだと思います。

素直に学べず、自分の偏見と思い込み、執着を捨てられず、おんなじことばっかりアタックして失敗に学ばない人は、気の毒ですが、永遠に成長されないと思います。

そんな人があんがい多いなあ…。ご愁傷様です。

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