套路が覚えられない人向きのレッスン

マンションの公園で太極拳教室を始めて、もう2年になります。

毎週月曜日の朝に練習しています。

メンバーは、自治会の人、近隣の人、みな、妙齢の女性です。

さて、2年になりますが、誰一人、套路を覚えない!

まあ、歩き方、立ち方、基本功、おしくらまんじゅうや、足の踏み合いなど、運動能力向上を第一目的としており、套路練習にはたいして時間をかけておらず、覚えてくださいよ! と言ったこともないので、しょうがないですけど。

受験や表演大会に出る予定もないし。

しかし、金剛搗碓から、最初の単鞭くらいまでは、一人でもできるようになってほしいなあと思いまして、ものすごくシンプルにして、練習してみました。

馬歩から、いきなり右手右足をあげて、震脚。これが金剛搗碓。

右足を開いて体重移動して、右手を開いて、懶扎衣。

両手を合わせて下げて、左足を寄せて、これが六封四閉。

右手を鈎手にして、左足を開いて体重移動して、左手を開いて、これが単鞭。

これだけ。

途中の過渡動作を、全部すっ飛ばしました。

シンプル!

これなら覚えられるやろうー!

こんな練習は初めてしましたが、やってみて、私自身、過渡動作の意味がわかってきました。

過渡動作がないと、やはりなんだかつながりが悪くて、やりづらいです。

シンプルバージョンと、スタンダードバージョンを比較して説明をしたり、歩法を変えたバージョンを見せたり、または、つなぎの部分に、さらにいろんな動作を詰め込んでみたりして、このように、套路は決まりきったお作法じゃなくて、変幻自在の生き物のようなものなのだと説明しました。

まあ、安田先生から最近学んだことですけど。

説明していて、いっぱい気づくことがありました。

一人で練習するときは、ひらすらスタンダードバージョンを繰り返しているだけですが、人が理解できるように教えようとすると、あれこれ考えないといけません。

これは、すごく自分自身の学びになりますね。

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