春秋大刀を削り出し

春秋大刀を新作しました。

前作は、ツーバイフォーの建材を組み合わせて、削ったものでしたが、今回は、樫の木の板からの削り出しです。

カシの板は群馬県のウッドショップ関口さんからネットで購入。材料費は5000円、送料5000円です。10㎏を超えているし、180センチ以上ありますから、宅配屋さんも大変だ。

この長さをまるまる生かして、大刀にしました。

一部、柄の部分と、石突のところは、厚みをつけるために重ねてボンドでひっつけましたが、柄から刃まで一体です。

カシは、なにしろ硬くて、ノコギリで切るのが大変。3センチの厚みを、いっぺんに180センチ切るとくたびれ果ててしまうので、ちょっとづつ、何日もかけて切断した次第です。

刃の形は、ドニー・イェン主演「関羽 三国志英傑伝」で関羽が振り回していたのをモデルにしました。

ゴテゴテしていないシンプルなのがいいな、と思ったのです。飾りっ気のない、実用の美、って感じが良かったです。

ひと月ほどかけて、ある程度完成いたしました。

下は、建材で作った大刀。真ん中の白いのが、今回の新作です。

その上は、表演用のアルミ製。一番軽いです。

その上は、パナソニックのハウスダストセンサー付き掃除機。作業のたびに、木の粉の掃除に重宝しております。

並べてみると、新作が一番スマートに見えますが、一番重いです。

板が13㎏くらいで、たぶん4分の1くらいになっていると思うので、3㎏ちょい程度か?

それでもズッシリして、表演用の倍くらいには感じます。

これから振りながら、バランスを見て、調整していきます。試しに振ってみたら、膝を打ちまして、痛かったです。

今は、中心にバランスが来るようにしています。これ、どうなんでしょうね? ドニー・イェンのは、刃の方が重いように見えましたが、真ん中重心の方が振りやすいように思います。

刃は背中側が重いので、切れる方が常に上を向こうとします。これは安田先生のアドバイスにより、そのように作りました。

柄の断面が、長方形に近い楕円形になっており、ちょっと、持ちにくいです。

もう少し削って、円に近づけるつもりですが、直径3センチのまんまるだと、少し細すぎるような気もしますので、円に近い楕円形というところで妥協することになりましょう。

しかし、薙刀の木刀なら見たことはありますが、春秋大刀を木刀で作った例は、かつてあったのでしょうか?

唯一無二ならなんとなく嬉しいです。

もっと重たいのも欲しいと思っておりますが、木を素材とすれば、カシ以上に比重の大きい材木は入手困難でしょうし、もう少し厚みのある板を苦労して削ったとしても、25%増くらいが限度ではないかと思っております。

そうすると、鉄製とかになるのかもしれませんが、確実に通報案件になりますね。

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