纏絲の感じ方

太極拳でいうところの纏絲というのは内勁ですので、体の内部で感じるものでしょうが、外側でも感じることができることを発見しました。

厚手のジャンバーを着ていて感じたのです。

厚手のジャンバーだと、皮膚にピッタリついてなくて、体との間に隙間があって、ゴワゴワしてますね。極端に言えば、筒の中で体を動かしているような感じです。

これで套路をしていると、ジャンバーと皮膚の接している部分が、スススーと移動していくので、纏絲の動きを、皮膚で感じられます。

腕だけでなく、肩とか背中にも纏絲の動きがあることを感じられます。

さらに注意深くすると、カーゴパンツと、脚やお尻が擦れ合う感覚もわかります。

これらが、同調して動いたり、反対方向に動いていたりしています。

内勁の感覚だけだと、気のせい? 勘違いかなあという気がしていましたが、皮膚の表面で感じられると、これは確かなものだ! という確信を得られますね。

もうひとつ外部で感じる方法としては、推手です。

でも推手は、腕をねじり倒して、相手も拗じる、みたいな誤解が生まれやすいので、あんまり言わないほうがいいかも。

このごろは、推手のときは、ウナギの気分で化勁を心がけています。

すると、手首や手の甲を握られて、関節を取られても、つるりと抜けられるようになりました。小手先でなく、全身でウナギになります。鉤手をうまく使うのもコツです。

勁を捉えられて飛ばされることも少なくなってきましたが、相手も工夫されるので、ウナギを捕まえるような勁から、釣り針で引っ掛けるような勁を使ってこられるようになりました。

これにはまだ、引っ掛けられてしまいます。

どんどん私も相手も人たちも変化しているので面白いです。何年も、おんなじようなことばかりしていてきましたが、ここのところ、周りの人も巻き込んで急激に変化しています。

楽しいですねー。

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