低架で太極拳

突然、套路を低架で、できるようになりました。

いつもどおり、高い姿勢でやっていたのですけど、昨日学んだ体重移動のコツを守って、丁寧にやっていたら、だんだん低くやりたくなってきて、気づけば連続2回、低架で套路を通しておりました。

難なくできて、びっくりです。

「体重移動のコツ」というのは、地面を蹴らず、軸足側に載っている体重を、虚になっている方の足に倒し込むようにしながら、虚の方の足の関節を緩めると、軸足がスムーズに入れ替わる、というものです。(ほかにも細かいコツを教わりましたが、書いてもややこしいし、省略。)

陳式太極拳の場合、老架一路に出てくる「斜行」がわかりやすいです。あの動作を、もっとメリハリを付けて、やってみようと意識していたら、すべての動作が、ものすごく低くなっておりました。

伏虎から立ち上がる動作も、ちゃんと習ったことのないベタッと沈み込む跌岔が、なんとなくできてしまいました。

低架は辛くない

これまでの低架のイメージとしては、しんどいのに無理してやってる、というものでしたが、突然できてみると、ぜんぜんしんんどくありません。というか、むしろ楽です。

膝も全然痛くなりません。

ネットの情報を漁れば、低架は膝に悪いとか、低架は筋トレのためとか書いてあるのを見かけますが、特に膝に負担がかかっているかんじもないし、また、筋トレになる気もあんまりしません。

体感としては、無理なく体重移動ができてる、なんだか構造が自然で、収まりが良い、というかんじなのです。

太極拳を学び始めて苦節30年、ようやくこの境地にたどり着きましたか…というか、ちょっとしたコツの学び、パラダイムシフトの結果です。

というわけで、低架は、特別上手な人がするもの、若者がするもの、という思い込みは、一旦外したほうがいいかもしれませんね。

ただし、突然できたとはいえ、私の場合、開脚で地面に胸が付く程度の柔軟性はもともとありますし、伏虎を左右に入れ替えるトレーニングを毎日120回こなしており、小学二年生の娘を肩車したまま套路を通す程度の脚力があることは、告白しておきます。

基礎体力がある上で、コツを知った、というかんじです。

低架ができたらカッコいい! 達人に見える! と思って、苦しいのに無理して姿勢だけを低くすると、たぶん膝をいわすんじゃないかと思います。

>>続き「低架の弊害」

 

 

コメント

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