低架の弊害

以前、低架式での套路が苦もなく出来るようになって嬉しいと、書きました。

>>「低架で太極拳」の記事

しかし、低架での練習には、弊害といいますか、注意すべきポイントが有ることに、気づきました。これは徐先生に指摘されてのことです。

それは、上半身と下半身のつながりが途切れやすい、ということです。

しゃがみ込むような低い姿勢では、足腰の動きと、腕や肩肘の運動の連携が、途切れてしまいやすいのです。勁の流れが繋がらず、上下相随にならなくなりがちなのですね。

ですので、低くしゃがんでも平気! と喜んでいてはなりません。

それは、陥りやすい罠です。

太極拳は、どんな低い姿勢でも、しゃがんではおりません。低く立っているのです。椅子に腰掛けているかんじ、しゃがまず、座っている感じになるのです。

この違いがわかるようになるまでは、ある程度、正しい修行を積む必要があると思います。

見た目、低く構えることができる、というのと、本当に、練りに練って、自然と低く沈んでいけるのとでは、中身がぜんぜん違っております。

まずは、しゃがみこまず、高い姿勢で、ただしく、上下が連携した体の使い方を身に着けて、それがだんだんと、自然と、相手より低く、有利なポジション取りができるようになる、というのが、良さげです。

 

コメント

  1. […] >>続き「低架の弊害」 […]