十三杵で発勁練習

N先生が日曜日の公園に十三杵を持ってこられたのです。

十三杵は白蝋棍のでっかいやつです。長さ3メートル超。

G7サミット前で警官が大勢ウロウロしている中、よくこんな怪しいものを担いでこられたなあ。

N先生が棍を振ると、びよよーん、びよよーんと、凄くしなって震えます。

私も振らせてもらいました。

重さは2㎏ほどだそうで、私の作った大刀より軽いですが、なにしろ長さがありますから、重量感があります。

槍のように突き出す鍛錬法と、斜め上に打ち払うような鍛錬法を教えてもらいました。

突き出すのは、あまり震えませんでしたが、打ち払うのは、普通の棍でも安田先生に習ってましたから、けっこういい感じで震えてくれました。

振動がお腹に戻ってきて、発勁!! というかんじがします。

15分ほど振っていただけで、翌日、なんだか背中が筋肉痛。なかなかにキテます。

これをN先生は毎日何百回と、それを35年間続けているってことで、そりゃまあ、一日套路を何回?とか、気だ勁だなんて議論は、ぶっとびますわね。

N先生の指導はけっこう大雑把というか、抽象的というか、感覚的でようわからんというところもありますが、この実践力こそ大いに学ぶところでありましょう。

達人に近づくためには、達人と同じだけの練習量が必要だと、つくづく感じた次第です。

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