站樁で抖勁

站樁功をしていると、混元の塊が背中側からぐぐぐーっと頭に上り、顔の前から丹田に落ちていく感覚が出てきて、これ小周天かなあ? という話を以前に書きましたが、さらに変化です。

混元が回る感覚は既にもう当たり前になってたんですけど、下に落ちていくとき、ズズンと一気に沈む感覚が出てきました。

ズズンと落ちていくと、体が軽く振動します。抖勁です。

金剛搗碓を、手も足も動かさずにやっている感じです。

お札を貼られたキョンシーみたいに、手足を動かしていないのに体だけ縦に震えるのです。

キョンシーご存じですかねえ。霊幻道士とか幽幻道士の映画に出てきた支那のゾンビ。

お札がはがれると、両足を揃えたままビヨーンと飛んできて、人間を襲ってくるんですけど、デコちんにお札を貼られると、足が地面に縫い付けられたように、その場で動けなくなって、体だけビクンビクンと震えるアレ。

キョンシーは、飛び上がろうとしているのに、地面に引っ張られているような感じですが、私の場合、混元が浮き上がったところから、落っこちるみたいにズズンと沈んで、反動で震えるのです。

下に向かう勢いなので、按勁になろうかと思います。下向きの発勁ですね。

金剛搗碓の形でやると、いちばんしっくりくる感じがしますが、起勢でも単鞭でも、何のポーズでもこの感覚がつかめるようになりました。

こりゃ、面白い。

套路のどこでも入れられます。先に混元をいったん浮かす感覚がいるので、ちょっとモタツキはありますが、慣れてくれば瞬時に沈めるようになると思います。

ということで、套路の中身が大きく変わりました。

また一歩、達人に近づいたなあ。

推手でも確かめてみようと思います。

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