例の月間秘伝を購入された方にサインを求められたのです。公園の教室で。
あらまあ!
そんな、月刊誌のほんの2ページに載っているだけの顔も不鮮明で名前もないヤラレ役が、サインって…と思いましたが、ありがたく名前を書かせていただきました。
しかし、私の写真が載っているページは文字びっしりで、余白がないのです。
安田先生に大刀でぶった斬られている私の後ろ姿の背中が、白いスペースになってましたので、そこにフルネームを書かせていただきました。
表演服がお祭りの法被みたいになってしまった。
それにしても、アイドルみたいにファンからサインを求められたのは初めてです。
信号無視で止められて渋々嫌々違反切符にサインするとか、総会の議事録に業務的に署名するとかはありますけど。
達人になると、サインを求められる機会が増えるのであろうか。
そういえば、有名な老師たちは、色紙とかに、小粋な格言みたいなのとセットで筆文字のサインを書かれていますね。
筆でサインする練習もしておかねば。でも、安田先生のサインは、普通にノートに名前を書いてるみたいな感じでしたので、師を差し置いて、そんなカッコいいことをしてはいけないような気もします。
以前、よく一緒に練習していた(最近は忙しいみたいであまり会ってないですが)著名な現代アーティストのウエダリクオさんは、作品の隅っこに、ミミズが這ったみたいな、さりげないサインを入れておられます。あまり自己主張のないサインも良いですね。
私も自分の作品に銘でも入れておこうかな。作品って木刀とか木剣ですが、これまで作ったものには「琵琶」とか「金木犀」とか木材の種類をメモ書きしてあるだけです。
どこか目立たないところに刻印でもしておけば、将来「なんでも鑑定団」で高値がつくかもしれん。
などと、早朝の站樁功をしながら、思考を遊ばせていたのでありました。
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