膝痛を克服しまして、その後、太極拳をするときの体の感覚が、明らかに変化しました。
これまで、太極拳の動作って、イメージ的に四角、立方体、直方体、ちょっと角が取れて八角形という感じだったのですけど、今は、円です。球です。
スクエアからサークルになりました。(スティービーワンダーのアルバムにそんなタイトルのがあったような)
あー、これが太極拳なんだ、という気がします。
まだまだ所々、円が破綻する部分はありますが、もう立方体のイメージは消えてしまいました。
たぶん、傍から見ても、この変化はわからないと思います。先生が見たら気づいてくれると思いますが、少々のベテランでも、この感覚をつかんだ人でないと、分からないのではないかなあ。
方から円になって、何が変わったかと言えば、はじめから終わりまで、全て変わりました。
掤、捋、擠、按の感覚も変わったし、立身中正、含胸抜背、虚領頂勁、尾閭中正といった要諦も、あー、本当は多分こうだ、みたいな感覚があります。
言葉で説明するのは非常に困難です。言えばすでに違う、考えればもうこれと離れる、という世界です。
これまで熱心に練習してきましたが、まだ太極拳になっていなかったなあーというのが正直な感想です。太極拳っぽい拳法、ってかんじ?
ようやく、本当の太極拳修行の第一歩に足を踏み入れた、という気がいたします。
ずいぶん遅い歩みですが、ますます精進します。
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