初心に戻る

ブログがばれて開き直っている私を、持ち上げてくれる声がチョイチョイあるもんですから、若干調子に乗っておりましたが、月イチペースで受けている安田先生の個人レッスンで、リセットです。

まずは、基本功から修正。老架式の最初の方の、より細かい部分の修正。最近習い始めた新架式の、細かいところのレクチャー。棍の復習。棍の実用方法のレクチャー。などなど。

棍は、最初に習ってから、もうずいぶんになりますが、こんな使い方をするのか!と初めて知ったこともありますし、あいまいだった部分を質問したところ、エエッ、そうだったのか!というところがいくつもありました。

見ているだけではわからないこと、疑問に思って、聞いて初めてわかることがありますね。

質問してなかったら、永遠に誤解したままだったかも。

初心忘れず、です。謙虚でおらんとあきません。

とはいえ質問が出てくるには、それなりの練習、研鑽を積んで、体がしっくりくるとかこないとか、他の武器との関係性とか、つながり感とか、わかってこないといけないわけでして、時間が必要です。私の場合、棍で5年くらいかかっております。

「ここって、どうやるんですかー?」みたいな質問だと、ありきたりの形の説明が返ってくるだけだと思いますが、「ここはこうやっているけど、イマイチしっくりきません」という感じで質問すれば、「なるほど、そこはちょっと解釈が違う、こういう解釈で動くと良い」みたいな答えが返ってくるわけでして、質問能力というか、質問できる段階にまで至っておかないといけませんね。

疑問が解決すれば、さらなる深い疑問が湧いてきて、これが延々と続くんだと思います。そして晩年、死ぬ間際になっても「今でも正拳の握り方は本当にこれでいいのか、と考える。by大山倍達」みたいなことになるのではないでしょうか。

正拳の握り方どころか、套路を始める最初の左足を開くところで、いきなり「違う」と、毎回、言われ続けてきました。

ここは「足の開き方がわかりません」と質問したわけではなくて、そのくらいもうできてるわあという気持ちでしたが、毎回「違う」と修正され続けてきました。

質問せずとも、指摘して修正してもらえるというのは、個人レッスンならではでありましょう。集団指導ではなかなかそこまでは。

安田先生も陳家溝修業時代、兄弟子から散々「違う」と直され続けてきたそうで、そのおかげで他の学習者より、深いところまで学ぶことができたということです。

最近ようやく、足を開くところでは止められなくなって、ある程度先までスムーズに進むようになってきました。ああ、上達してきたんだなーと思いますけど、まだまだまだまだ、わかっていないことがたくさんあるように思います。

常にリセット、初心に戻ること、大切ですね。

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