推手と基本功、套路

太極拳の推手の練習は、週に1~2度参加しております。勝ち負けゲームではなく、聴勁の感覚を鋭くするためと、太極拳の基本功、套路が正しくできているかの確認のような気持ちでやっております。

いろんな先生と手を合わせるので、その変化に対応するのに応用の幅が広がるかんじですね。

上手な先生とやっていると、見ている他の人が「楽しい」とか「気持ち良い」とか言ってくれます。我ながらいいかんじになってきたかな、と思います。

勝つとか負けるとかのこだわりは既に無いです。

たまに、全然わかってない人が力任せにぶちかましてきたりすると、ムカっときて、ぶっ飛ばしてやりたくなりますが。(やりませんけど)

そこそこできる方になってきたので、教えを請われることも増えてきました。

聞いてくるのは、だいたい妙齢の女性です。男は変なプライドが高いのか、先生でもない私に聞こうとする人は、あんまりいません。マウントを取ろうとする人のほうが多いです。

自分のマンションの教室では、一応先生なのですけど、他ではあまり言ってないのです。

初心者の私の生徒さん方は、なかなか上手になりませんが、推手の集まりで聞きに来るような人は、あるていど経験があるので、ちょっと教えてあげると、わりとすぐに上手になられます。

翌週会ったら元に戻ってたりするのは、記憶力の問題か?

初心者の人には、同じことしか言わないのですが、ある程度やっている人は、それぞれ具合の悪いところが見えるので、その人に合った、理解しやすそうな、すぐに効果が現れるようなことを、ワンポイントで伝えるようにしています。

これは、私の聴勁の練習にもなりますね。相手の勁がわからないと、伝えるべきポイントもわかりませんから。

レベルもまちまちなので、人によって伝えることは全然違ってきます。

しかし、そうやっていて思うのですが、推手に熱心な人は、だいたい基本功、套路の練習が不十分です。

虚実変換の体重移動とか、体を捻らないとか、虚霊頂勁とか円襠開胯とか、基本がなっちょりません。

基本がないのに、手をこねくり回したり、枝葉末節のテクニックを知ろうとする人がいたりして、それでは上達しまへんなーと、以前の自分自身を顧みて思います。

私は推手は週2回ほどですが、ひとりでの練習は、毎日午前午後2回くらい、合わせて2時間から3時間はやっております。推手の集まりとか教室に参加する時は、一日合計5時間とか6時間になりますね。

そのくらい練習するようになって、ようやく気づいたり見えてきたことって、多いです。逆に言えば、そのくらい練習しないと、見えてこない、気づきもないということも多いということだと思います。

練習量が増えてから、このブログに書くネタも増えました。練習すれば、いつもなにかしら気づき、新発見があります。

微細な気づきは、ブログに書くほどもないですけど、おおー、これはッ!! 初めて知った、感動! なぜ今まで気づかなかったんだー!! ということは書くことにしています。

自分で言うのもなんですが、私のブログ、面白いと思うのです。

その時その時の気付きがあって、後から、あれは勘違い、訂正、とか、さらに深掘りとか、進歩成長が見れると思います。

私の気づきをそのままなぞるのは、えらい方向に行ってしまうかもしれませんのでオススメではありませんが、同門の学習者の試行錯誤、四苦八苦、紆余曲折を傍から見れるのは面白いと思うなあ。

いつまでも同じところで踏みとどまっていたら面白くもないですけど、私自身は、ずいぶん道のりを進んでいるように思っております。自分で読み返してみて、面白いですもの。

そんなわけで、今後もボチボチと、その場その時の気づきを記録してまいります。

「楽しい」「気持ち良い」と思っていただけましたら、嬉しく思います。

先日コメントを頂き嬉しかったので、コメントもいただけると励みになります。

(机上の空論の不毛な議論はしませんけど)

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