10年来のお友達より、合気道を習えるところを知らない? と聞かれ、合気道は知らないけど、太極拳ならタダで教えますよ、と答えたところ、レッスンを始めることになりました。
生徒となる方は、私より一回り年上の男性で、武道経験はなし。格闘技や護身術というより、気功とか、そっち系に関心があるようです。
目次
教えると上達する?
私は小学生の頃から武術・武道に勤しんでまいりましたが、指導となると、学校のクラブで後輩に指導してきたくらいで、個人的に教えた経験はありません。
まったくの初心者に教えるのって、どうしたもんかなあと思っておりましたら、ちょうど私が時々習いに行っている安田先生の教室に初心者の方が来られて、その方々への先生の指導を、見ることができましたので、参考にすることにしました。
日頃通っている地元の太極拳教室にも、よく初心者は入ってきますが、こちらは、通り一遍の説明の後、いきなり套路を真似させるような指導なので、全く参考になりません。
いつも、傍で見ていて、あーあ、こんなとこに入ってきて、まともに教えてもらえず、気の毒に…なんて思ってます。
年配者への指導
私の初めての生徒さん、年齢もいっておられるし、体が固くて、バランスがいびつです。まずは準備体操でほぐすところから。
戦闘意欲旺盛な若い人のように、必殺技を教えて! なんて要望はないでしょうから、体を整えるところからボチボチやります。
そして、歩き方です。
歩き方も歪だったので、バランス良く、丹田中心に、地面を蹴らない太極拳らしい歩き方の練習から始めました。簡化24式のいったりきたりする歩き方じゃなくて、もっとシンプルなやつです。
ぜんぜん太極拳の練習ぽくない!というかんじですが、まずはここから。
週に一回くらいのペースで、站椿功、基本功、片手の推手…というふうに、ボチボチ進めていっております。
教科書を作りました
口頭で説明しきれなかったことや、ちょっとした豆知識など、文とイラストにして、教科書といいますか、復習用のテキストにして、毎回メールで送ることにしました。
テキストだけ見ても、あんまりわからないと思いますが、実地の指導と合わせて見てもらえば、理解が深まるはず。次のレッスン日まで、自宅で練習してもらえると思います。
写真より、イラストのほうが、デフォルメして描けますので、伝わりやすいかと思っております。
どんどんテキストが増えていくと、けっこうボリュームのある、まとまった教科書になりそうです。
実地で教えるにしても、テキストを作るにしても、やってみるとわりと曖昧だったところがあぶり出されてまいりますので、調べ直したり、じっくり検証したり、自分にとっても良い勉強になりますね。
次回、私自身が習いに行くときも、教わりたいポイントが明らかになりそうです。
習って教える、インプットとアウトプット、これが上達には必要かも。苦節30年、ようやくその段階に足をかけることができました。
教えるのには根気が必要
私の生徒さん、やはり歳のせいもありましょうが、伝えたことがスッとできるというようなことはないです。
ゆっくりゆっくりボチボチですけど、体の柔軟性は、やや向上してきたような。
ちょっとづつの進歩でも、おもしろい、楽しいと思い続けてもらえるよう、工夫しながら指導を続けていきたいです。急激な上達や、武術的強さも求めておられませんし。
生涯学習ですね。
高校生や大学生あたりの、体力と吸収力のある年代にも伝えてみたいという思いもありますが、いきなり自分より強くなられてもやりづらいので、まずは今の生徒さん一人を、しっかり指導して、そんじょそこらの教室の皆様よりハイレベルになってもらおうと思っております。
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