空手と合気道とか、全然違う武術同士だと、お互いに敬意を払い合っているように見えるのですが、近いとなんだか、いがみ合いがちですね。
極真空手なんてどんどん分裂して、醜いいさかいをしているように見えます。生徒数の確保など経営的利害も絡んでいるのでしょうけど。
少林寺拳法にも金剛禅と不動禅、どっちが本物や! みたいな争いが、昔あったようです。
そして太極拳の世界もしかり。
こちらは経済的な利害とかじゃなくって、正当な系譜は云々といったメンツ争いですかね?
陳式は乱暴で体を傷める、楊式が上品でいいとか、そんな愚にもつかぬ話は無視できるとしても、同じ陳式太極拳でも陳家溝系とか上海系北京系とか、なんだか反目しあっている雰囲気があります。
そこに私もうっかり巻き込まれそうな感じがありました。
なーんか、対立派閥を貶めて、自派にねっとりと取り込もうとされたような…。気のせいかなあ。
ハッキリ明確にしておきますと、私が主軸にしているのは、安田先生より学んでいる陳家溝の太極拳です。
以前より通っている陳式教室は上海系の新架式ですが、こちらはそんな派閥みたいなこだわりもないし、別段違いも感じないし、みんなで楽しく練習、って感じです。
多少のニュアンスの違いみたいなところはありますが、私にははっきりした軸がありますので、その場その時に合わせられます。
安田先生からは、老架式も新架式も刀も剣も棍も習っておりますが、すべて同じ系統ですから、技術や思想に混乱はありません。
老架式に新架式も? 武器まで? と併修することに否定的な意見もありますが、これらトータルで一つの武術なので、併修という感じはまったくありません。というよりも、全部やらねば、パーツが揃わないというかんじです。
(ナンチャッテ楊式太極拳の方は、習っているといえるほどでもありませんので、今回のお話からは除外)
こういう派閥争いみたいなものに巻き込まれてはいけませんねー。
何も知らないアホなふりをして、のらりくらりと避けておくように心がけたいと思います。
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