老子を読む

このところ「老子」の勉強をしております。

孔子の論語は、ここ一年ほど、「こども論語教室」というオンラインの授業を、子供と一緒に受けてきたのですけど、老子はあんまり知識がありませんでした。

なぜか最近、「道」とか「無為自然」など、老子の教えを耳にするようになり、太極拳も老子の教えと深いかかわりがあると聞いたこともあり、これはいっちょう、ちゃんと学んでみようと思ったのです。

以前、四書五経の本を流し読みしたことはありましたが、さっぱり頭に入ってきませんでした。難しいのはダメです。

今回読んでいるのは、「バカボンのパパと読む老子」(ドリアン助川)と、「マンガでわかる老子入門」(周春才/漆嶋稔)です。

子供向けくらいがちょうどよいと思ったのですが、これでもなかなか難しく、子供向けというわけでもなかったですね。

ざっくり理解したところ、孔子の説く仁義忠孝礼などは、そういうものが失われそうなので大事にせよといっているのであって、人間は自然でいればよいのだ、欲をかかず、わがままを出さずに、道から外れず、満足して平和に暮らしておれば、徳なのだ、というような教えでありました。

「道」というのは、名前も姿もない大自然の法則というか、もっと大きなもの、すべての始まりであって、まっすぐ続くものといったかんじです。

陰陽理論とか、極端はダメというところは、太極拳に通ずるなあーと、感心して読みました。

太極的な生き方とは、このようなものであるのだな、フムフムと思いながら読んでおりますが、どうも今の世界の動きと比べてしまいます。

孔子にしても老師にしても、古代の支那の賢人ですが、現代の中国共産党は、まるきり真逆のことをしているなあーと思います。

欲望にまみれ、自分の価値観を押し付け、道から外れてます。

老子が、こうしてはいけない!と警告しているところに向かって、突き進んでいる感じがします。

昔から、支那の為政とはそういうものであったからこそ、道徳を説く老子のような人が尊敬されたのでしょうけど、今の中国には、孔子も老子もおらんのでしょうね。

孔子学園はあるけど。

私自身、なにごとも「これでいいのだ!」とバカボンパパみたいに思える境地に至りつつありますので、老子の教えは、実にしっくりくるものでありました。

今後も、素直に生きていこうと思います。

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