陳式太極拳の新架式では、掌というか手首をフワッ、フワッと返す動きが随所にでてきます。
あのやり方と意味を教わりましたので、套路で意識するようになり、推手にも上手く取り入れられないかなと、鋭意研究中です。
とりあえず、自宅で妻相手に練習しております。
コンパクトに手首を返すのって、けっこう難しいです。肘からいってしまいそうになります。だいぶ練習が必要だ。
顔面パンチをうまく巻き込もうと思って、妻にパンチを要求しましたが、いまひとつ上手にパンチを打てません。
「人の顔くらい殴ったことはないのか!」と聞きましたら、「ない!」と答えられました。
そうですねー。普通、人の顔を叩くことって、あんまりないかもしれませんね。
そういえば私も、グローブなしで思い切りヒットさせたことって、ないなあ。顔面ガラ空き警告のために、かるくトンと当てるくらいです。
それにしても、武術をたしなんでおきながら、パンチが打てないのは問題です。
キレイな発勁で打つのは難しいとしても、拳面が相手の体にめり込む程度の感覚は養っておいてもらいたいと思いまして、ちょっと練習しました。
ながらく座布団になっていた鉄砂袋を登場させました。鉄砂袋といっても、中身は緑豆がほとんどで、そこに使用済みBB弾とかを混ぜておりまして、全然固くないです。
軽く当てても、バフ、バフ、とへっこむ感覚があって気持ち良いです。
掩手肱拳みたいな大きな動きは難しいので、腕をある程度伸ばしておいて、グーにして、重心移動だけで打ってみる、それに呼吸を合わせてみる、開合も意識してみる、という風にやってみました。
まだうまく打てませんが、拳で打つ感覚が多少わかったんじゃないかなと思います。
自治会協賛公園太極拳のメンバーにも、拳で打つ感覚、拳で打たれる感覚を知っといてもらおうかなと思います。
知ってるのと知らないのでは、套路のイメージも変わることでありましょう。
オバサマ方はあまり問題ないかもしれませんが、パンチにまちがったイメージをもっていても上達の妨げになるようにも思います。
振りかぶって、思い切り体重を乗せて殴りつけるようなパンチはぜんぜん太極拳ではないので、サンドバッグより鉄砂袋の方が、ただしく練習できるように思います。
こういうモーションなしの小さいパンチをズシンと効かせられるようになれば、あんがいと護身術にもなるんではないかなあ~とは思うのですが、即席には無理ですから、やっぱり地道な練習が必要でありましょう。
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