テレビドラマを見ていたら、軽トラックが止まってしまって、後ろからちょいと押したらエンジンがかかったシーンがありました。
あんな風にはかかりませんので、なんだかウソくせえ、と思ってしまいました。
ドラマなんで、細かいことを気にすることはないと思いますが…
エンジンが止まってしまう理由で多いのは、次の3つです。
●ガソリンが無くなった。
●燃料ポンプの故障。
●発電機(ディストリビューター)の故障。
止まっている状態から始動しないというのは、バッテリーあがりが一番多く、押しがけが有効なのも、バッテリーあがりの場合です。燃料系のトラブルなら押したところでエンジンは掛かりません。
押しがけというのは、バッテリーにスターターモーターを回す力が残ってないので、人力で強制的にエンジンを回そうという行為です。軽トラくらいなら、人力で押せますね。
電源スイッチはONにして、ギアは1速だと抵抗が大きすぎて人のパワーでは負けますので、2速か3速にいれ、クラッチを切った状態で押してもらいます。
2速で走れるスピードまで乗ったら、クラッチを一気につなぎます。これでかかります。
かからなければスピード不足です。坂道の下りがやりやすいです。
道路が舗装されていない場合は、タイヤが滑ってかかりにくいので、ある程度スピードと荷重が必要です。
エンジンがかかったら、すぐにアクセルを煽って、回転数を上げると安定します。
なお、押し掛けできるのは、マニュアル車だけです。オートマチックは構造上、できません。
人力で動かないクルマは、他の車で引っ張っても同じことができます。(この場合は「引っ張りがけ」というのが正しい日本語でしょう。)
難易度はちょっと上がります。衝突しないように、前後のコミュニケーションが必要です。
大型トラックは、エンジン始動した直後は、ブレーキが効きませんので、すぐに止まったら追突されます。(というか、大型の引張がけは危険すぎるのでやめておきましょう。)
どっちにしろ、バッテリーがダメになっている可能性が高いので、すぐに修理屋にむかいましょう。
うまくいかなかったり、自信がなければJAFを呼びましょう。
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