雹害車(ひょうがいしゃ)というのは、私が中古車業界にいた頃、数回見たことはあります。
でっかいヒョウが降ってきて、屋根やボンネットがボコボコになるのです。先日の東京の雹害では、さぞたくさんのクルマがエライことになったと思います。
ルーフパネルやボンネットって、もともとペコペコしていて柔らかい部分ですので、凹みやすいんですね。
これを綺麗に治すというのはたいへんです。
外板は板金や取替になります。ルーフパネルは、ネジ止め部分をはずして交換というわけにはいきませんので、ピラーから切断ということになりますが、事故修復車扱いになります。
雹害車をマトモに修理すると、何十万円もかかります。
安い修理方法としては、近頃はデントリペアというのがあります。
板金は、凹んだところをパテで埋めて、平にして塗装し直すんですが、デントリペアというのは、凹んだ部分を内側から押して、もとに戻すのです。職人技の世界ですねー。(板金も職人技ですが。)
デントリペアだと、部品を切り取らないので、事故修復歴にはならず、査定の時の減点は、だいぶマシでしょう。ルーフ交換は大事故扱いですので…。(普通は、ひっくり返ったと思われます。)
しかし、ボコボコの数や大きさによっては、無理! ということもありましょう。
車両保険に入ってあれば、雹害の修理は保険がおります。
修理しても乗り続けたい車であれば、車両保険は入っておくべきですね。
コメント