月一くらい参加している異武術推手交流会に、詠春拳の人がラバーナイフを持ってきておられました。
関心がありましたので、1本貸してもらって手合わせしていただきました。
ナイフを持っても、私は普通の推手と同じようにするユックリ動くだけですが、面白いように、相手の首筋を切ったり、お腹を刺したりできました。
(もちろん寸止め。当たっても、ペラペラのゴム製なのでダメージはないです。)
相手の攻撃はちゃんとかわせます。
相手の人ももちろん、思い切り、ぶさっと刺してこられるわけでなく、ゆっくりと、詰め将棋をしているような感じですけど、それにしても太極拳の合理性をあらためて感じました。
刀や剣も習っておりますので、その感覚も役立っていると思います。
ラバーナイフを用いた練習は、大学の少林寺拳法部でもやってましたけど、思い切り突いてくる相手のタイミングに合わせて、ナイフをもつ腕を受けて、叩き落すか巻き込んで、蹴り返すという練習でした。
タイミングがずれたらグサッと刺されます。
それに、実際は、いつもお腹目掛けて突き込んでくるわけではありませんから、こんな練習だけでは役に立たないですね。
また、当時通っていた中国武術教室の、裏教室的なところで、本物のナイフをもって、向かい合ってゆっくり動くというのもありました。
これは腰が引けて、練習になりませんでした。
怖いばっかりで、全然感覚はつかめなかったなあ。
ゆっくりでも、今回体験した推手っぽい練習の方が、なんぼか実戦的のような気がします。
間合いを外すと、普通に推手しているだけでも、刃先が当たります。
指や手首、肘の内側あたりが、狙いやすいし、懐に入れば、首筋を狙えます。首は死角からスイッと当てに行けますので、あんがいやりやすいです。お腹は警戒されますね。
相手の動きは聴勁で感じ取って、避けることができます。纏絲の勁が抜けると、その隙間から入り込まれて刺されますから、勁の感覚は、よりシビアになります。
実際に、ハチャメチャに振り回されたら、こんなにうまくいくかどうかわかりませんけど、武器を持っても、体の使い方は素手とそんなに変わらず、より厳密さが求められると実感できました。
うちの自治会教室にも、取り入れてみようと思います。
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