武術歴を語る?

基本的に私は、あまり人に自分の武術歴は、ペラペラ話さないようにしています。

(このブログには書いてますけど)

よほど仲のいい友達には話しますが、仕事関係とかで親しい人にも、あまり言いません。

「この人、少林寺拳法3段なんやで!すごいんやで!」というふうに人に紹介されると、なんだか困りますし。

少林寺拳法をしていたのは昔で、今やってるのは太極拳だと言うとんのに、やはり世間では「段」が評価されるようです。

勝手なフィルターをかけられて、避けられたり、すり寄ってこられたり、メリットよりデメリットが多いような気がしますので、極力言わないようにしているのです。

目次

太極拳歴

太極拳教室などで、他の生徒さんから、どのくらいやってますか? と聞かれた場合は、5年くらいですねー。と答えております。

私が太極拳の学びを再開しだして、そのくらいになりますので。

5年でこのくらいになれるのかー、と思ってもらえれば、新しく始める人にも、希望を持ってもらえるでしょう。

実際、いい先生について、毎日真剣に研究、練習すれば、5年もあれば相当上手になれると思います。

逆に、「俺はもう20年もキャリアがある! お前、何年やってんねん」というふうなマウントを取りに来る人には、「30年」と答えます。太極拳を初めて学んだのが30年前ですから。

もしくは、剣道を始めた小学4年生のときから勘定して、40年とも。

すると、ぐぐぐ、参りました、となって、寄ってこなくなります。

だいたいそんなふうに武術歴を聞いてくる人って、初心者か、もしくは何年やっても上手にならないウンチク親父です。推手なんて、できません。

人の動きを見たところで、レベルが判断できないので、上か下かは、キャリアの長さだけなのでしょう。(キャリアと言うほどのものでもないと思いますが。)

歴より実力

ちゃんとした先生には、太極拳歴を聞かれたことがないです。

「最初の単鞭までやってみて。」とテストして、それで指導方針を判断されるようです。

達人にとっては、人がどのくらいのレベルなのかは、動きを見れば分かる話で、武術歴何年なんて関係ないのでしょう。

下手にやっているより、まっさらな方がマシ、というのは、先生方の共通した意見のように思います。

会話の中で、「キミ、けっこう古いなあー」なんてことはありますけど。

 

というわけで、アホっぽく見えるので、武術歴をむやみやたら自慢するべからず、という話でありました。

ただし、武術指導を本職とするなら別です。ビジネスには広告宣伝が必要です。

詐称とか捏造はいけませんが、誇れる経歴があれば、示すほうがいいですね。

手を合わせたところで実力がわかるはずもない素人にとっては、そこしか判断できるところがありませんから…。

宣伝ベタの名老師は、膨大で過剰な情報に埋もれて、隠れているものですから、見つけるのが大変です。

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