三線教室のレッスン 初心者体験談

前回の三線オーダーメイドを発注して約3週間、出来上がりの連絡を頂いたので受け取りにまいりました。

おお、マイ三線。美しいです。

初心者向けセット。ケース・予備絃・予備ウマ3つ・カラクイ予備・勘所シールが付属。消音ウマとツメは別売りです。

>>発注した時の記事

目次

三線のツメ

三線を弾くためのツメも、おすすめのを購入しました。

津軽三味線のような、お好み焼きをひっくり返すような形のバチをイメージしておりましたが、沖縄の三線では水牛の角の根っこに穴を開けているものを使います。穴に人差し指を突っ込んで、親指と、中指薬指でつまむようにして弾きます。

なかなか太くて大きくて固くて、ギターのピックとはずいぶん違いますね。予備知識がなかったら、これが弦楽器を弾く道具だとはとても思えません。

穴の大きさは、自分で削ったりして、使いやすいように加工してくださいとのことでした。なんだかボウリングの玉みたいな話です。

それでも、なかなか満足できなくて、いくつも買い換える人が多いらしいですね。まあまあお値段のするものですから(1000円~2000円くらい?)一発で当たってくれればラッキーなのですが。

なお、同じ三線でも、奄美大島は、アイスクリームの棒みたい形の薄い竹の板を、太鼓に叩きつけるようにして弾くそうで、いろいろあるのですねー。

三線のチューニング(ちんだみ)

三線を受け取った翌日が、宮絃会関西支部の第1回の練習日でした。

講師は会長の毛利仁志先生です。

生徒さんがぞろぞろと集まってきましたが、まだ最初なので、知り合いとか紹介の方が多く、まったくの三線初心者というのは、私一人だけだったようです。

(宮古島の民謡は初めてという方はおられましたが)

まずは皆様のチューニング(ちんだみ)を合わせるところですが、だれも調子笛をもっておらず、先生が篠笛を吹いて合わせるという、とても古風な始まり方でありました。

音の合わせ方の説明は、専門サイトにまかせますが、わたしはギターをピアノとかサックスに合わせてチューニングするのは慣れておりましたので、他の皆様の三線の音に合わせるなんてのは余裕綽々、軽いものでありました。

(違う楽器に合わせる場合、オクターブ違いに気づきにくくて、注意が必要です。)

ギターのチューニングとの違い

三線は、ギターより微妙な回し加減ですね。そんなにペグ(カラクイ)をくるくるとは回さないです。

ちょっと回すだけで、思った音を行き過ぎます。

また、ギターみたいに5弦はAで440ヘルツという固定されたものでもなく、歌の高さに合わせて柔軟に対応させるみたいです。

カポタストで調整するんじゃなくて、弦の張り具合で音程を変えるというのは、新鮮な感じです。

三線の楽譜 工工四(くんくんしー)

配られた楽譜が「工工四」というものでした。

原稿用紙みたいな縦書きのマスの中に、合とか乙とか、漢字が書かれております。

これは、三線の左手の指が押さえる場所を表していて、五線譜みたいに音の高さを視覚的にイメージできるようにしたものではありません。

そして、この漢字の並び具合が、四とか七とか、漢数字も入っているんですが、その規則性がよくわからず、かなり難解です。

楽譜にしてくれるのなら、女絃(みーじる)の1とか、中絃(なかじる)の2とか、男絃(おーじる)の3とかいうかんじで、中三、女一、女四、男一…みたいに書いてくれたほうが、理解しやすいのに…と思ったのでありました。

でも、昔からこうなっているということは、ちゃんと理由があるのでしょうね。

私としては、楽譜を見て音を探すより、先生の指使いと音を聞きながら真似したほうが、弾きやすいと思いました。フラメンコギターも、楽譜より先生のマネで覚えるほうが多かったし。(楽譜は忘れた時の思い出しのために使ってます。)

ちなみに奄美の島唄の人も、先生のマネして覚えるので、楽譜は使わないということでした。

三線の弾き方

武術も楽器も基本が大事。

構え方がやっぱりちゃんと決まっていて、それがギターとは似ているようで全然違います。

ギターは抱きかかえるように持ちますが、三線はなんだか武器を構えているような感じ。左手の薬指を使わないというのも、戸惑うところであります。

右手にはツメを持って絃を弾きますが、クラシックギターで言うところのアポヤンド奏法、つまり隣の絃に当てて止めるという弾き方です。

ギター指弾きに慣れていれば、ああ、アポヤンドね、と理解できますが、ピック弾きに慣れていたら、難しい動きだと思います。

三線の弾き方と音色

音色の方は、初心者の耳では、他の三線との違いがあまりピンときておりませんが、わたしの新品三線はけっこう音量があるように思いました。

ツメと絃の角度とか、ウマの材質とか、構え方とか、音色には色んな要素がかかわるみたいです。

いまは皮を張りたてなので音が硬いということですが、弾いているうちになじんできて柔らかい音に変わってくるということです。どう変わってくるのか、楽しみですね。

安里屋ユンタが課題曲でした

最初の曲は、宮古島民謡じゃありませんが、かの有名な「安里屋ユンタ」から。

前奏の部分を、なんとなく弾けるようになりました。

みなさま歌いながら上手に伴奏もされていますが、私は歌うか弾くか、どっちかしかできないもので、弾きながら歌うというのはなかなか苦労しそうです。

次回はその練習でしょうか?

練習の後は宴会

2時間ほどの練習の後は、中庭でバーベキューその他で宴会。

いろいろな島のお酒もたっぷりで、いろんな方の歌う島唄を聞かせていただきながら、夜おそくまで、コールマンのガソリンランプの下、ゆったり酔わせていただきました。

気分はすっかり南の島のお祭りです。

民謡の真骨頂って、ステージとかコンクールではなくて、こういうシチュエーションじゃなかろうかと思った次第でした。

私も、順番が回ってきたら、さらっと歌えるようになりたいものです。

 

>>コンクール挑戦記はこちらで連載中!

 

 

コメント

  1. […] >>つづく「三線教室の体験」 […]