百田尚樹「クラシックを読む」感想・レビュー

いつもは最後まで本を読んでから、感想文を書くのですが、「クラシックを読む」は、まだ読み終えておりませんで、3巻シリーズの1冊目の途中です。

「世界最強の男」もずいぶん読むのに時間がかかりましたが、こちらのシリーズは、さらに時間がかかりそう。

というのも、紹介されている曲や歌を、YouTubeで聞きながら読んでいるからです。

日頃からクラシック音楽に親しんでおられ、どれもこれもイメージできる、という人ならスイスイ読めるでしょうけど、私は有名な曲も、ぼんやりとしか覚えていないし、全然知らない曲の方が多いのです。

短い曲はおしまいまで聴きますが、何時間もかかるオペラは、さすがに全部聞いていたら他のことができなくなりますので、最初と真ん中あたりと、おしまいのところをチョロチョロ聴きます。

毎回おわりに、この指揮者のバージョンはこう、この演奏家のピアノはいい!などと、いくつもの演奏を紹介されていて、全部聴いて確認していたら一生かかってしまう気がします。

あらためて百田先生のクラシック愛には恐れ入ってしまいます。

「クラシックを読む」には、多くの作曲家、多くの作品をとりあげられております。(第1巻は20人23作品。)

モーツアルトとかベートーベンくらいは、漫画や映画も見ましたから、イメージはありますが、名前しか知らない、よく似た名前の人はごっちゃになってたみたいな私には、初めて知る音楽家の人生のお話は新鮮でありました。

第1巻のテーマが「愛・狂気・エロス」でありまして、これまで、きれいな音楽だなーと聴いていた曲の裏側というか、製作意図というか、当時の評判とか、当時の作曲家の境遇とか、面白エピソードというか、まあまあひどいエピソードもあって、そこに百田先生の解説も入って、とても楽しいです。

たとえば、モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」は「物語の冒頭からめちゃくちゃ…(中略)…婦女暴行未遂からスタートするようなオペラなど前代未聞です。」とか、「ドビュッシーは非常に好色な男だった…(中略)…彼と関係を持った女性の多くが不幸な運命を辿っている…」というかんじ。

面白くて、次々と呼んでいきたくなります。

しかし、トントントンと読み進めていけないのは、上記に書いた事情でありまして、時間かかっております!

全巻読破後には改めて感想を書きたいと思いますが、並行して他の本も読むかも。

>>クラシックを読む|百田尚樹

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