宣伝、広告、広報の、チラシやらビラやら記事を見て、「なんでやねーん」と突っ込んでしまうことがあります。(太極拳に関する説明を読んで、なんでやねーん!と思うことも多いですが。)
先日、私が関わっていることで、直撃を食らいました。
私は、ちょっと規模の大きめの事業(200億円弱くらいの規模)の企画にかかわっており、委員長という役割を拝命しております。
事業成功のためには、何百人もいる関係者の8割以上の賛同を得ないといけないのですが、根強い反対派がおりまして、自分の主張を書いたビラを配布、掲示したりして、反対運動を頑張っておられます。
賛成するのも反対するのも正当な権利なので、それは良いのですが、主張内容が、合理的でなく、素直でもないんですよね。
ビラの内容は、我が儘で幼稚、論理も筋が通っていないという稚拙なものですが、その、大衆を誘導しようとする手法が、なんか、他でも見たことあるなーというものでした。
まず、疑惑を上げます。
関連する企業が、不正をしているというものです。全然不正でも何でもないんですけど、とにかく、わかりにくい点を見つけて、突っついて騒ぎます。
その疑惑を前提に、関係者全員が被る不利益を、数字を挙げて説明します。
そもそもの前提が間違っていので、無意味な数字ですが、目を剥くような金額を挙げて、読者の関心を引くわけです。
そして、これまでの経緯を振り返り、こんな計画はなかった!と騒ぎます。そりゃ、計画が発案される前の歴史を振り返っているのだから、なくて当たり前です。
それから、似たような事例を挙げて、よそではこうやっている!と騒ぎます。比較対象となるような話でもなく、関連性もなく、思い切りポイントがずれていて、アホかな?と思うのですが、さも、そちらが正しく、こちらは間違っているように主張します。
そして最後は、我々少数派は、被害者である! こうすべき! と締めます。
ツッコミどころ満載で、反論するのも馬鹿らしいのですが、こんなビラでも心を惑わされる人がいるといけませんので、対抗するビラを作成して、掲示、説明するハメになりました。
私の意見は、おかしなところに一つ一つに反論するようなものではないです。そんな争うようなことはしません。
まったく別の観点、大きな視点から物事を考え、だれもが納得するような例えを引き合いに出し、自分だけのことでなく、他の人々を思いやり、将来を夢描き、美しい心に同調するという、自分でいうのもなんですが、名文になりました。
「あの説明は、素晴らしかった!」と、褒めたたえてくれる人が続出したくらいです。(3人くらい)
反対ビラと、私の作成したチラシ、ここに全文を載せたいところですが、公開するべきものではないので、やめときます。
さて、この反対ビラの流れ、何かに似ているなーと思ったのですが、左翼活動家の主張の論理構成がまさにそうですね。
今回のようにA4ビラ一枚にまとめられておれば、ほころびが簡単に見つかりますが、長期的広範囲でしつこくやられると、こんな手法でも洗脳される人がでてきます。
その場その場の意見に、おや、そうなの?と簡単に納得するような、単純な思考回路で生きていくには、危険な世の中です。
変な世論誘導とか、詐欺とかに騙されないよう、物事を正しく見て、正しく考え、正しく行動する、これも護身術ですね。
コメント