個人指導でじっくり上達

個人指導は、他の人のペースやレベルに合わせることなく、自分だけの課題をみっちり指導してもらえます。

集団指導は、他の人への指導を見て自分の盲点に気づけるとか、指導の仕方も学べるといった良さもありますが、自分自身の上達への最短距離は、やはり、個人指導だなとおもいます。

これは太極拳の話ですけど、楽器や、お勉強の家庭教師なんかでも、そうだろうなと思います。

個人指導の方が、進み方が遅いんじゃないかと思えるときは、あります。

毎回毎回、準備式の足の開くところで「違う」と、言われたり、最初の5動作をひたすら直し続けられたり、基本功ばっかりだったり、いっこうに先に進まんなあ~と、じれったく感じることもありました。

しかし、進んでいないようでも、確実に、質が高くなってきました。

集団指導だと、そういった基本的なところが練れていないまま、次に進んでしまうことがあるわけです。

進んでいるように思えて、大事なことをスキップしてしまっていて、だいぶ行ったところで、忘れものに気づいて、引き返し! ということも起こりえます。

ロッククライミングで、楽そうなところをヒョイヒョイ調子に乗って上っていたら、オーバーハングにぶち当たって、なすすべなし、安全確保もしてなくて、おっこちる、という感じでしょうか。(ロッククライミングはやったことがありませんが、最近マンガを読んだので…)

太極拳の個人指導を受け始めて、3年くらいでしょうか? 初めて、最初の5動作の修正を受けず、次に進めました!

そうすると、一気に内容が濃くなったかんじがします。形の正確さだけじゃなく、その形になるまでの歴史的経緯や、変化、応用などを学び、実用例を味わい、またまた世界がパーッと開けてきました。

この感動は、これまでにも何度か味わってきましたが、まだまだ太極拳の世界は広かった!

だいぶわかってきたつもりになっておりましたが、ジェットコースターでいえば、最初の坂をカタカタいいながら登ってきたところだったのであります。

空と、前の人の後ろ頭しか見えてなかったのが、急に視界が開けた! みたいな。

今からいよいよ、トキメキの下り坂か!? (もしくは恐怖の)

ほんまもんの太極拳の、スリリングでディープな世界を、さらに楽しめそうな予感がしております。

コメント