虚実変換に要する時間

うちの娘が、長拳より太極拳がやりたい! と申しまして、父はとっても嬉しいです。

で、第一回目のレッスンは、馬歩で、体重を右左に移動させてみよう、というのをやりました。

虚実変換ですね。

虚実の割合は、10:0で、中途半端はないよ。と教えたところ、じゃあ、右から左に移る途中はどうなるの? と、鋭くも賢い質問が!

うむむ、それは陰陽じゃ! と、自分でもよくわからん回答でごまかしました。

で、自分で套路をやってみて、体感を確かめまして、得た結論。

虚実変換には時間を要しない。7:3とか6:4になる時間などない。ということでした。

まあ、物理的にはありえないと思いますが、体感では瞬間移動です。

瞬間移動というとイメージが違うような気もします。例えていいますと、ドラム缶です。

円柱形のドラム缶を、斜めにして、ゴロゴロ転がすイメージです。

常に重心は一点です。重心が2点に分散されることはありません。

さらに、どこか一点に固定されたものではなく、転がっているものですから、陰陽が入れ替わり続けています。

片足立ちのときでさえ、足裏全体が地面にへばりついているわけでなく、重心は、足の裏のどこかを移動し続けている感覚があります。安定はありません。不安定が安定です。

以前、先生に「安定は不安定」だと教わりましたが、今、理解できたような気がします。

というわけで、虚実の変化は一瞬だというお話でした。

といっても、これも現時点での感覚ですので、また変化するかもしれません。

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