太極拳と気合

マンション自治会で年末の夜警に参加しました。

「火の用心! マッチ一本火事の元! 子供の火遊び火事の元! 大人の火遊び気を付けよう!」等と声掛けして拍子木を打ち鳴らし、マンション敷地内を練り歩いたのであります。(最後のは冗談です)

夜警は、自治会に加入されている家族さんが交代して歩き、終わったらお弁当とかお菓子をもらって帰る、役員は酒を飲む、という楽しいイベントなのです。

私は役員なので、最初から最後まで、回っておりました。酒も回りました。

夜の街中で大声を出せるってのは気分の良いものです。なかなかそんな機会はないですものね。選挙応援で自転車で走りながら候補者の名前を連呼した以来です。(それは昼でしたが。)

さて、ふと思い出したのですが、太極拳って気合とか掛け声とか、出しませんね。

私は剣道や少林寺拳法をしているときは、コテ、メン、ドーとかヤーとかエイッとか、散々声を出しておりました。散々出しているつもりでしたが、気合が足りん!と散々怒られておりました。

太極拳はそれがないから、ええわーと思っております。

なぜ太極拳は、ヤー!とかキエエエーッ!とか、声を出さないのかと、あらためて考えてみました。

それは、そんな雑な発声をしたら、勁の流れが狂うからだと思います。

太極拳の動作はすべて、呼吸に合わせて行います。動作と呼吸の関係は、繊細でデリケートなもんです。丁寧にやらないと一致しません。

瞬発的に発勁するときは、息が漏れて、ハッとかフンッとかシュパッとか、音声になることもありますが、キエエエーッッ!!は、合わないですね。

他の武道で声を出すのは、自分を鼓舞し、相手をビビらせるためであろうと思っておりまして、動作と呼吸を合わせるためという意図はあるのかないのか、それは知らないです。

「気合」と書くからには、気を合わせるという意図はあるのだとは思いますが、発声すなわち気合というのも、実は違うのかもしれません。

発声することで火事場の馬鹿力的な能力が発揮され、2倍3倍のパワーが湧いてくることもあり得るとは思いますが、太極拳の勁の使い方として、それはないですね。

太極拳では、力むと勁は消えてしまいます。内功は高めておきたいですが、声を出せば高まるというものでもありません。

日頃の修練の積み重ねが内功を高めるのであって、苦し紛れに大声を出しても、どうにもならないような気がします。

ということで、今日も静々と、練習します。

 

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