気とか勁とか

「秘伝」令和6年2月号に、N先生が載ってると聞きましたので、本屋さんで買いました。

一緒に取材を受けられた、美人さんの華やかな写真27カットに対し、N先生の写真は地味な2枚だけでしたが、永久保存版にします!

実は先走って、発売日前に本屋さんに行ったら、まだ1月号が置いてあって、それが少林寺拳法特集でした。パラパラ見ていたら、大学の時の監督の牧野清先生が載っておられて、おもわず買ってしまいました。これも永久保存版です!

牧野先生、もう90歳近いんじゃないかなあ。

前にお会いしたのは、コロナ前に大学の後輩が主催した先生のお誕生会でしたが、背筋ピン!でカクシャク(矍鑠)とされてましたね。

大範士九段。生きる伝説みたいになられてます。理想的年寄りです。

さて、N先生が載っている方の2月号の特集テーマは「武の核心にして究極のコツ!気と勁」ってことで、太極拳のほか、太気至誠拳法、戴氏心意拳、気功など、いろんな人のお話が載っていました。

興味深く読ませていただきました。

が!

さっぱりわからん。

読者は、読めば読むほど混乱するんじゃないかなあーというかんじ。

タイミングよく、YouTubeのシステマ東京という番組に、大東流合気柔術光道の先生が出演されているのを拝見しました。

光道の大阪支部の先生が私の友人でして、いちどお稽古に招待されたことがあります。

「気」という言葉で色々説明されましたが、その時、こちらでいう「気」は、太極拳で言うところの「勁」なんやな、と私は解釈したのであります。

今回のYouTubeを見ていても、改めてそう思いました。

用語の意味が違うんです。たぶん。

太極拳にも「気」の概念がありますが、合気柔術で言うところの「気」とは、違います。

同じ文字、同じ発音の日本語なので、意味も同じだろうと素人は思って当然ですが、混同してしまうと、訳が分からなくなります。

その流派、門派によって、意味が違うのですね。たぶん。

もしかしたら、教室とか先生によっても違うのかもしれません。(その前提は秘伝記事にも書いてありました)

その流派や教室の中では通用しているかと思いますが、雑誌やらYouTubeやらで、なんもかんも一緒くたに語ると、わけわかりません。

読んで見て全然スッキリしないです。

用語の意味が統一されていないままで、まともな議論が成立するとは思えないのです。

あいまいな法律用語で、裁判なんかしたら大変だ。

いっそ、アルファパワーとか、ベータエネルギーとか、別の言葉を共有言語にすれば、しっくりくると思うのです。…余計にこんがらがるか?

気とか勁とか、やみくもに語ってマウントを取りたがる人もおられますけど、その解釈はどの門派が採用している概念か、それは太極拳の理論に合ってるのか、理解せずに発信していると、人を惑わせるばかりだし、本人も大恥かくと思うのです。

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