「カエルの楽園」は、以前にも感想を書いておりました。
友人からプレゼントされたからなのですが、思い起こせば、これが初めて読んだ百田作品でした。
なんでまた、あらためて読んだのかといいますと、妻が図書館で借りてきてくれたからです。自宅の本棚にはあるんですけど。
すみません、告白します。最近、感想文を書き続けている一連の百田作品は、購入しておりません。図書館で借りたものです。
読書趣味の妻がしょっちゅう図書館で本を借りてくるので、「ついでに百田尚樹の本、なんかテキトーに借りてきてやあ」と頼んだのです。
「読まんでもええから、買え!」という百田先生の趣旨に反する行為であります。百田グループの風上にも置けない裏切りを自覚しております。申し訳ございません。
でも「日本国紀」「禁断の中国史」「橋下徹の研究」は買って読んだから堪忍してください。
で、「カエルの楽園」を改めて読みますと、日本、どんどんヤバいことになっているなあと感じます。
この小説の結論としては、ナパージュ(JAPAN)はウシガエルに占領されて国が滅びるのです。
ヒロインは、なぶりものにされても、最後に「大丈夫よ。ひどいことにはならないわ。だって、ナパージュには三戒があるんですもの」と言い残して死にます。
この作品が刊行された平成28年より、以前読んだ時より、現実は小説に近づいているような気がします。バイオテロや政治家の暗殺もにおわせていますし。
現実を直視せず、面倒を避け、勇気を出さず、手をこまねいているうちに、事態がどんどん悪化しています。
誰のせいや! 政治家、しっかりせえよ! と叫びたくなりますが、このような人任せ精神がアカンのですね。
正しく見て、正しく考え、正しく行わねばなりません。
迫る危機に備えねばなりません。
個人レベルでは大したことはできませんが、せめてわが子には、未来を生き抜く知恵を力を持たせるべく、教え育みたいと思います。
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