こちらの、ちょっと赤っぽいフラメンコギターは、スペイン製のコンデ・エルマノスです。
コンデ・エルマノスのなかでは入門モデルなんですが、染み入るようないい音が鳴ります。
それまで使っていた、ヤマハの初心者向けクラシックギターに、ゴルペ板を貼って、ブリッジを削ってフラメンコ風に改造していたギターとは、全然違います。
十数年前に買いました。定価40万円くらいでした。値切ったら20万円になりました。
どういう価格設定なんでしょうねえ。
(ちなみにローンで買いました。)
コンデ・エルマノスを買ったのは、色がいいなと思ったのと、パコ・デ・ルシアの愛用しているギターと同じだというところに、そそられたのです。
パコ・デ・ルシアのは、最高級グレードでしょうけど。
最高級グレードでも、入門モデルでも、そんなに音色に違いがあるようにも思えないし(違いの分からない男です。)、こちらのギターで、ラスゲアードのかき鳴らしなどしておりましたら、気分はすっかり、パコデルシアです。
ただ、近頃のコンデ・エルマノスは、質が落ちたというような噂も聞きますんで、ネームバリューだけで選ぶのはよろしくないかも。
お店で試奏して選ぶのも難しい話ですが・・・
私のコンデ・エルマノスも、元からついていたペグが、ペラッペラの安物でして、ダメになったんで交換しています。
相談したのはこちらのお店。
通販ですが、何度もメールでやり取りさせていただき、いいペグを買いました。うまく合わなくて一度商品交換してもらってます。親切なお店です。
フラメンコギターのスペイン式カポタスト
カポタストもスペイン式にして気分を出しています。スペイン式のカポタストって、素朴な感じで、いろいろな柄があって、民族工芸品みたいな趣があります。
木製の本体に開けてある穴ぼこに、木の栓をして、クリクリっとまわすと、ヒモ(ギター弦?)が巻きついていって、締まります。
このカポタストをつける動作というのが、万年筆のインクを吸うとか、ビンテージのランタンを灯すとか、クラシックカメラにフィルムを入れるとか、キックスタートで古いバイクのエンジンをかけるとか、そういった儀式めいた作業で、なんだかいいんですよ。
ゴムバンドのとか、ワンタッチのプラスチック製みたいな味気ないのと違って、風流なんです。
スペイン式カポタストは、ひとつひとつ職人さんの手作りなもんで、とっても個性的です。
コレクターとか、いるんじゃないかなあ。
私も3種類ほどもっています。(ひとつは、どっか演奏にもっていった時になくしました。残念。)
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