映画「スパイ・ファミリー」の感想

映画「スパイ・ファミリー」を見ました。

少年ジャンプの漫画が原作のSPY×FAMILYじゃなくて、2020年制作のアメリカ映画です。

漫画映画の方は、アマゾンプライムビデオで、子供と面白く見ておりますが、一緒に並んでいた映画を、漫画の実写版、アメリカ編かと思ったのですね。

ほんだら、全然違いました。

漫画の方は、偽装夫婦と偽装娘の3人家族ですが、映画は父と娘だけです。

そもそも原題は「スカーレット」でありまして、邦題が変です。漫画人気にあやかったのかいな?

でもまあまあ面白く楽しめました。

というのも、親子の関係が、我が家と似てなくもないからです。

父親は、国家の秘密工作員なのか、そのへんの背景はあまりわからないのですけど、フリーで動いていて、武器や食料を備蓄している隠れ家なんかももっています。

母親は他界していて、娘が幼い頃から二人暮らしでした。

父親は、仕事で家にいないことが多かったのですが、いるときは、娘に軍事訓練を仕込むのです。

といっても、星一徹と星飛雄馬みたいな厳しい関係ではなくて、父は遊び感覚で、鉄砲の練習をさせたりするのですね。

射的ゲームみたいなものです。ただ、本物の銃をつかうというだけで。

幼い娘は面白がって、パンパン撃ちます。

格闘術も教え込みます。これも、喋りながら、じゃれているみたいなものです。

お誕生日ナイフはサバイバルナイフ。

ただ、幼い頃は面白がっていた娘も、成長してくるにつれて、父親が疎ましくなってくるのですね。

お前のためなんだよー、となだめる父と、反発する娘。

進学先を勝手に決められたことに腹を立てて、娘はとうとう家出して、自分の行きたい進路に進みます。

娘は楽しく学生生活を送っていましたが、ある日、父にクレジットカードを停められてしまって、久しぶりに怒りの帰宅をします。

そこから事件に巻き込まれていく! というストーリー。

面白いなあと思ったのが、嫌がる我が子に、なんとか機嫌を取って、自分の技術や知識を伝えようと四苦八苦している父親の姿が、なんか私に似ているなあと思ったところです。

私も、小学生の娘に、サバイバルナイフをプレゼントしたし、木刀もたくさん作ってあげました。遊びがてら武術修行をしています。サバゲーでBB弾を打ち合いました。レーシングカートで競争もしました。アーチェリーや馬術にも関心を持たせることに成功しました。餃子の皮づくりも手伝わせました。

今のところ、娘からの反発はまだそれほどないのですが、もうちょっと大きくなってきたら、どんな反応をするかなあー。

生徒会会長に立候補するくらい積極的なので、反発されたら手に負えなくなると思います。

映画では、娘は、武器を扱ったり、悪党どもをのしていく自分にとまどい、人を殺してしまった(と思い込んだ)あとは、ゲーゲー吐いたりするのですが、最後は、父を救います。

私も、我が娘に命を救われる日が来るのでしょう。

他愛も無い映画ではありましたが、親子関係という観点で見ると、面白かったです。

なお、映画の紹介文には「彼女はカルからスパイの英才教育を受けた究極の人間兵器だったのだ。」と、猛々しく描かれていますが、新人社員が四苦八苦しながら研修の実践をおっかなびっくり、戸惑いながら現場で実践している、みたいなかんじでした。

サイボーグ009みたいな人間兵器を想像したらダメです。

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